栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 セレスピード・デュアロジック フィアット ランチア クライスラー

クライスラー イプシロン(312)デュアルファンクション エラー

クライスラー イプシロンのご入庫

姿を見てお分かりの通り、FIATとクライスラーは統合したためFIATグループ内のランチア イプシロンがクライスラーブランドに変更して販売されたものです。

グリルなどにクライスラーネームが付くだけで中身はランチアと同じ車両です。
※イプシロン自体がFIAT500とプラットフォームを共有していますので基本構成はFIAT500とほとんど同じです。

今回の不具合は、FIATではデュアロジックと呼ばれているシングルクラッチのオートマチックマニュアルミッションに関するものです。

FIAT      :デュアロジック
LANCIA     :DFN  "Dolce Far Nienta"
CHRYSLER:デュアルファンクション
システムは全く同じものですが自動車メーカーが違うのでシステム名を変えています。

FIAT500で定番と言える故障と同様で、”走行中急にニュートラルになる” という不具合で 路上で立ち往生してしまったそうですが、クライスラーディーラ-ではあまり積極的に故障探求をしてもらえず、デュアルファンクションユニットのアッセンブリーの見積もりが提示されたそうです。

そこで、当店にもう少しちゃんとしたチェックを行ってもらいたいとの事で遠方からご来店いただきました。

デュアルファンクションの警告灯が点灯したそうなのでまずは故障コードを読み出してみます。

P2917 ギアボックス サブシステム
P060A 

P2916 ギアボックスサブシステム

いつも、見るような曖昧な故障コードです。内容としては”うまくギアシフトが出来ていませんよ”程度を表記しており具体的にどの部分が故障していますといった親切な故障コードではありません。

この故障は、ユニット交換で解消することが多いのですが、ユニット以外で故障がある場合も多いので配線の接続・アース・電源すべて点検を進めます。

コネクター内部の端子の接合不良やアースに抵抗が発生してもシステムは正常に作動しないからです。

ハーネス関係(配線)に特に異常は見られませんでした、デュアルファンクションユニットの可能性が濃厚になりましたがこのシステム一筋縄にはいかないのです。

コンピューターユニットやアクセルペダルなど他にも故障しやすい部分が多いのです(´;ω;`)

しかし、お客様に初めの問診をした際ミッションコンピューターとアクセルペタルASSY(アクセルセンサー)をすでに交換しているということはお伺いしていました。(走行距離3万km台で すでにこのような部品が故障していたのは品質の低さですね)

このように、デュアルファンクションユニットの以外の外堀を埋めた結果で、残念ながらデュアルファンクションユニットアッセンブリーの交換となりました。

交換後は不具合は解消しました。

当店でもこのミッションに関して様々な故障事例を案内していますが、確かに良く壊れます。

実際このタイプのミッションを採用していない(マニュアルミッションやAT)では、かなり故障に関する不安が払拭できます。

そんなシステムを搭載した車両ですが、それでも直して乗りたいというユーザーはたくさんいらっしゃいます。

それだけ何か魅力があるということでしょう。

 

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

灯火類の進化と憂鬱

自動車に使用される灯火類は周りに自車の存在を知らせたり、これからどのようなアクションをするかを知らせる非常に重要な役割をします。 昔から役割自体に大きな違いはありませんが発光体の種類が最近では大きく変化してきました。 従来はこのようなフィラメントを使用した電球を使用していました。 少し進化したものでフィラメントを使用しているもののハロゲンガスで光が強くなったものもあります。 どちらもフィラメントを使用しているという意味で熱エネルギーを光源とする種類になります。   しかし最近は熱エネルギーを光源 ...

続きを見る

アルファロメオ ジュリア ディーゼル PMセンサー故障

アルファロメオ ジュリア 2.2ディーゼル(952) エンジンチェックランプが点灯しているとの事で診断機で故障コードを読み出します。 P24D1 微粒子状物質センサー再生が終了しない このようなコードを検出しました。 微粒子状物質センサー(Particulate matter senser)とは一般的にPMセンサーと呼ばれるもので、排気ガス中の非常に細かな微粒子状物質をモニターするためのセンサーになります。 よく天気予報でPM2.5予報というものを聞きますが微粒子が2.5μm以下(μmは1/1000mm) ...

続きを見る

アウディ A7(4G) ACCエラー

アウディA7(4G) メーター内にACC関係のエラーが出ているとの事。 ACCとはアダプティブクルーズコントロールの略で様々な運転支援の総合名称でカメラを使用して前方車両との間隔を保ったクルーズコントロールや衝突回避などを行うシステムになります。 診断機にて故障コードを読み出すと U111300:エラー値受信による機能制限 上記故障コードを検出しました。 どうやらこのシステムではフロントカメラ内部の基盤故障でこのような故障コードを検出することが多いそうで、お客様自身も情報を把握しており物は試しで中古のカメ ...

続きを見る

MINI(F56)DCTフルード交換

MINI(F56) ミッションオイルに関するインフォメーションが出てディーラーに相談したら"交換しないと壊れる"と言われ怖くなり連絡が来ました。 確かにこのインフォメーションでは怖くなります。 この車両はDCTタイプのトランスミッションを採用しており、自動車メーカーでは定期的な交換を推奨するようになったようです。 当社ではこのフルードに対しての適合するオイルの中で一番リーズナブルなタイプを使用する分フラッシングすることをお勧めしました。 フルード交換自体はシンプルな作業で規定温度でオーバーフローさせて完了 ...

続きを見る

アルファロメオ ジュリア ヴェローチェ 車検整備

アルファロメオ ジュリア ヴェローチェのご入庫 車検整備のご依頼を受けました。 走行距離は3万㎞台ですのでそれほどメンテナンスの必要性はなさそうです。 エアクリーナー 写真ではきれいに見えますがかなり汚れています。 ブレーキは前輪のパッド残量はまだまだあるのですが後輪のパッド残量が少ないため交換です。 現代の車両は後輪ブレーキで車両姿勢などを細かく制御するため前輪よりも後輪のほうが減りが早い車両が増えてきました。   エアコンフィルター 1年もしくは長くても2年で交換です。 最後に光軸を測定・調 ...

続きを見る

年末年始休業日のお知らせ

年末年始は、28日(土曜日)から5日(日曜日)は休業させて頂きます。

続きを見る

ホンダ オデッセイ(RA7)コンプレッサー マグネットクラッチプーリー故障

ホンダ オデッセイ(RA7)のご入庫 エアコン(冷房)が効かないとの事 エアコンスイッチを入れてもコンプレッサーのマグネットクラッチが作動していません。 マグネットクラッチを作動させるにはエアコンガスが一定量以上入っていなかったり、リレーの不良など様々なことが考えられますがこちらの車両の場合しっかりマグネットクラッチに電気が来ているようなのでマグネットクラッチ故障による作動不良と判断いたしました。 コンプレッサーを取り外してマグネットクラッチをみてみるとダンパーゴムが完全に剥離して溶けていました。 htt ...

続きを見る

ランチア イプシロン(312)マニュアルミッションクラッチ交換

ランチア イプシロン(312)のご入庫 マニュアル車でクラッチペダルが重くなってきたためクラッチオーバーホールを提案して作業することになりました。   取り外したクラッチディスクは御覧のように溝が消えかかるほど摩耗していました。 滑ってしまうほどの摩耗ではありませんでしたが、これくらいの減り具合でもクラッチペダルの操作力はかなり重くなります。 ディスク以外でもクラッチカバーのベアリング当たり面もかなり摩耗していますし、ベアリングもゴロゴロしていますのでこちらも寿命をむかえていたと判断できます。 ...

続きを見る

アウディA4(B9)アイドル不良・エンスト

アウディA4(B9) エンジン回転が安定せずアクセルをあおっていないとエンストしてしまうとの事でレッカー搬送されました。 故障コードを読み出してみると空燃比が濃いエラーを検出していました。 これは空燃比が濃い状態のため燃料噴射量を減らす(薄くする)ように制御が掛かっていることを表しています。 ガソリンと吸入空気の関係がガソリンが濃すぎるような状態で考えられるのはインジェクターの不良やブローバイガスにガソリンが多量に含まれていることが考えられます。 直噴エンジンでは国産・輸入車ともに起きることが多いもので直 ...

続きを見る

MINI クラブマン(F54)テールランプ 接触不良による不点灯

MINI クラブマン(F54)のご入庫 球切れ警告灯が付いているとの事でご入庫。 切れている電球を探しますが一見するとすべて点灯しているように見えますがクラブマンはテールランプの点灯が少し特殊ですので注意が必要です。故障事例リンク やはりバンパー側の右テールランプとスモールランプが点灯していません。 ここの電球切れですので交換します。 しかし電球を交換しても点灯しません。 良く点検すると電球とランプとの通電部の接触面にかなりの焦げ跡が見えます。 個々の接触が悪くうまく通電しないようなので焦げ面を磨き電球を ...

続きを見る

-故障修理・整備, セレスピード・デュアロジック, フィアット, ランチア, クライスラー

© 2025 増高自動車工業有限会社