ホンダ フィット(GE6)車検整備でのご入庫

車検整備の内容をご案内します。

 

後輪ブレーキはコンパクトカーで定番のドラムブレーキタイプですね。


通常はドラムがかぶさっていますので中を見ることが出来ませんのでトラブルが起きていても気が付かないことが多い部位です。

ホイールシリンダーと呼ばれる部品に油圧を掛けて広げます。
ダストブーツをめくりブレーキフルードが漏れていないことを確認します。

漏れていませんので問題はなさそうですね。

しかし、前回の車検で内部のカップキットの交換を行っていないようなので今回は分解してみます。

ピストンが赤っぽくなっているのは錆びです。

シリンダーは鉄製ですので、内部にも錆が発生しています。

ブレーキフルードは吸湿性があり、大気から湿気を取り込んでしまいます、湿気を含んだフルードは末端のシリンダー内部で錆を発生させます。

錆で凸凹になってしまえばゴム(カップ)での機密を保つことは難しくなりフルードが漏れてしまうのです。

故障事例 リンク

最近の車検整備は、”漏れていないのでOKです”で終わらすことが非常に多いのですがこのように実際内部は視てみないとわからない部分ですので本当の意味でOKとは言えないのです。

漏れていないのは大前提ですが、普段見えないところだからこそ定期的な交換をすることで不具合の予防もできるのです。

 

次に前側の足回りです。

足回りは複雑に動きますのでジョイント部分がたくさんあります、関節に当たるジョイントはグリスで保護しなければすり減ってしまいます。

そのグリスを汚れから守るためにダストブーツと呼ばれるゴムで覆い水や汚れの侵入を防ぐようになっています。

そのブーツが今回このように破けていました。ステアリングのボールジョイントです。

古いブーツを外し汚れたグリスをふき取り新しいグリスを充てんしてからブーツを組み替えます。

当然汚れにさらされ続けたジョイントはガタが発生したりしますのでそのような点検もあわせて行います。

ガタが発生したジョイントはこちら リンク

反対側ももうすぐ切れそうなので予防で交換しておきます。

 


継続検査(車検)では、検査の時に保安基準をクリアしていれば新しい車検証は発行されます。(車検は通るということです。)

しかし、私たちが行っている車検整備は現状だけでなく今後安全に乗り続けることが出来るように予防整備やメンテナンスも含めて行うものであります。

単に車検を通すことと、今後の安全を踏まえた車検整備とがゴチャゴチャになっているためユーザーは価格に対する対価がわからずに困っているようです。

どのような店がしっかりしているか見極めるのは難しいと思いますが、”速くできます” ”安くできます”を売りにしているようなところは、どうやってその企業が成り立っているのか考えてみると答えが出ると思います。

 

予算の都合もありますのでなんでも整備を行うことが良いわけではないこともわかっております、お客様の使用用途・予算などご相談のうえで車両を良い状態に保つように進めております