栃木県宇都宮市の整備工場
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ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 ホンダ

ホンダ オデッセイ(RB1)エンジン調子悪く止まってしまう

ホンダ (RB1)のご入庫

”チェックランプが点いてエンジンの調子が悪く止まってしまう”とのことで御入庫

故障状況を確認します。
・エンジンチェックランプ点灯
・エンジンは掛かるが調子が悪い(ラフアイドルでマフラーから黒煙が出ている)
・シフトレバーが動かない(シフトボタンを押してもセレクトできない)
・シフトレバーを強制解除してDレンジにシフトした途端エンスト(冷間時)
上記のような状態でした。

チェックランプも点灯しているので診断機で故障コードを読み出します。

P0122 スロットル開度センサー 電圧低い
P0107 吸気圧力センサー    電圧低い
P0532 A/Cプレッシャセンサ   電圧低い

エンジンコンピューターで3個の故障を検出しましたが、どれも電圧低下が原因で検出しているのが気になります。

診断機でそれぞれのセンサーのライブデータ数値を読み出しますが、すべて電圧を出力していない状態でした。

ここまで確認できたので一度検出した故障コードを消去してみると不思議なことにエンジンは正常に作動するようになりました、もちろん故障コードは拾いません。その後も故障は現れないようになりました。

そこで先ほどの故障が現れた条件を思い出してみるとエンジンが冷えた状態で起きたので冷やして再現するか確認してみることにしました。

冷間時、もう一度試してみます。

エンジンは正常にかかり調子は良さそうです、しかしシフトレバーをDレンジにセレクトすると”ストンッ”とエンジンが止まってしまいました。

掛け直すと、チェックランプが点灯していてエンジンの調子が悪いです。

フォルトコードを読み出すと初めに検出した3か所のセンサー異常を同様に検出しました。

 

フォルトコードは些細なことで検出してしまうことがあるのですが、症状が再現できて同様のコードを拾ったので間違いではなさそうです。

しかし、3か所ともセンサー出力していませんが、センサーが3か所同時に壊れるということはあまり考えられません。

そこで、センサーにつながるコネクター部分で直接 電圧と出力値を測定します。
(診断機でのライブデーターはあくまでもコンピューターからの出力を表示しているのでコンピューターが壊れてしまえばあてにならないからです)

どのセンサーも、やはりコンピューターからの電源供給が絶たれていました。再度、診断機でフォルトを消去すると不思議なことに電源供給が再開されて正常に戻ってしまうのです。

各部点検した結果
・コンピューター自体の電源・アースは正常
・センサーとコンピューター間の配線は正常
・センサー単体点検正常
・フォルトコード消去すると故障も消える
・エンストは冷間時のみなのでミッションにつながった時の駆動ロスが原因で止まっている可能性がある。

上記の点検結果からコンピューター以外の部分が正常で、診断機からのアクセスで症状が変化することから、コンピューターユニットの故障で間違い無いと判断しました。

新品では11万円以上するコンピュータユニット、お客様と相談して中古品を使用することにしました。

中古品のコンピューターを取り寄せて、内部のデーターをこの車両用に書き換えます。

イモビライザーと呼ばれる盗難防止装置も内部に含まれるためこの車両とコンピューターをマッチさせないとエンジンは掛かりません

メーター内のキーの形をしたランプがイモビライザーの警告灯です

交換して書き換え後、エンジンを掛けると不具合症状は解消されました。

コンピューターユニットの内部故障で間違いありませんでした。

電子部品の故障は突然訪れますし、外部要因(バッテリーの逆接続等)でも無ければなぜ壊れたかの原因もわからないものです。
(厳密にいえば電子基板も細かな部品の集合体なので当然劣化もあるのでしょうが・・・)

故障探求も、コンピュータユニット周辺(センサー・配線等)が全て正常であることを確認したうえで、残ったコンピューターユニットが原因だとする消去法になりますので時間も掛かりますし、”本当にコンピューターが原因なの?”という疑念も、目視で不具合箇所を特定できないゆえに残り、交換するまで本当に治るのか分からず不安が残る修理です。

兎に角、コンピューターユニットのような部品故障の場合症状の出方も様々で、究明するのも難しい修理となります。

システムが複雑になればなるほど、難解で高額な修理(部品代が高い)となることが多くこれからも増えていく事象だと思います。

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