ニッサン AD(Y12)のご入庫
ご用命は、エアコンが効かないとの事
入庫時エアコンガスが少ない状態で焼き付き防止のセーフティのためコンプレッサーが回らないようになっている状態でした。
エアコンガスを補充したところ正常に作動することから、漏れによるガス量低下による動作不良と判断しました。
しかし、肝心のガス漏れ箇所の特定が出来ません。以前紹介したNV200のガス漏れと同じような感じです
そこで、前回と同じようにWURTH(ウルト)のエアコンリークストッププラスを注入して様子を見てもらうことにしました。
1か月後、やはりまたエアコンが効かなくなったとご入庫。
蛍光剤を含んでいるエアコンリークストッププラスですのでブラックライトで漏れ箇所を探します。
しかしエンジンルームに漏れ箇所が見当たらないことから室内側のユニットを外すことになりました。
ユニット内部にエバポレーターがあるのですが今回もこの通り
蛍光剤の光っているところが、ガス漏れ箇所です。
以前替えたNV200(リンク)と全く同じところから漏れています。
ここはよく見るとつなぎ目になっており、周りより弱いのでしょう、ガスの内圧に負けて漏れ出すようです。
部品自体の品質があまり良くないようなのですが、この部分のメーカー保証は3年もしくは6万km走行までなので、16万km走行したこちらのお車に保証は適用されません。
同じ部位の不具合が立て続いたので、今後多発するかもしれませんね。
メーカーは既知情報だとよいのですが、新しい部品は特に形状が対策されているように見えないのが気になります。
今回のような金属部分からの漏れはさすがにウルトのエアコンリークストッププラスでも止めることはできませんでしたが、オーリングの劣化によるスローリークでのガス量低下に何か月もかかるような場合には有効で、漏れ予防にも役に立ちます。