ニッサン ティーダ ラティオ(C11)のご入庫
ご用命は、”燃料メーターが満タンなのに上がらなかったり安定しない時がある”との事
燃料メーターは、タンクの中にセンサーがあってそのフロートの上下でどれだけ燃料が入っているのかを電気的に変換してメーターに表示します。
燃料タンク内のセンサーを点検します。
!!!
何かフロートに傷が入っています。
どうやら、燃料ポンプの部品に接触していたようです。
フロートの付け根部分は可変抵抗になっていて、フロートの位置によって抵抗値が変わることで電気の大きさを変えてメーターに知らせます。
強く押し付けている訳ではないので、これだけフロートが削られるほど接触していたのであれば可変抵抗の接点が上手く接触せずにメーター表示がおかしくなっていたのはうなずけます。
センサーもだいぶ摩耗していたので新しい部品を取り寄せたところ、やはりメーカーでも既知不具合だったのでしょう、対策されています!
フロートの向きが反対に変更してあります。
これでポンプに接触しないので大丈夫でしょう。
自動車は開発段階で様々な実験を繰り返して不具合がなるべく起きないようにして造られて市場に出てくるのですが、市場に出てから気が付く不具合も非常に多いのです。
そのような場合、安全に影響する部分ならリコールをしたり、サービスキャンペーンを行い対策を行います。
リコールなどに当たらない部位でしたが、今回も対策をされていた部品でした。