営業時間外もお気軽にお問い合わせください
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

故障修理・整備 セレスピード・デュアロジック フィアット

FIAT500ツインエア デュアロジック故障

フィアット500 ツインエアのご入庫

IMG_20160405_173612

こんなかわいらしいお車ですが、大変な故障です。

ご用命は、”加速時にギアがニュートラルに勝手になってしまう”とのこと。

加速中に失速するのは追突される恐れがありますので大変危険です。

診断機にて故障コードを読み出しますと

P060A、P2917、P2916とデュアロジックシステムに不具合が出ています。

このデュアロジックとは、FIATグループで採用されているオートマチックコントロールのギアシフトシステムなのですが、構造自体は通常のオートマチックトランスミッションとは異なりマニュアルミッションのクラッチ/シフト操作を車両自体がコントロールするシステムになっています。

ですので、運転自体は2ペダルのオートマチック車と同じになっています。

アルファロメオではセレスピードと呼んでいますがシステムは同じです。

 

お預かりして、テスト運転をしますと走行中に突然警告音とともにギアが勝手にニュートラルになってしまいました。路肩に寄せシフトを入れなおしますがニュートラルのままシフトできません。

まったく走行不能です!

障コードの内容は、

P060A”機械的故障リンケージ不具合

P2917”トランスミッションサブシステム機械的故障アクチュエータ固着

P2916”トランスミッションサブシステム機械的故障”

と、デュアロジックシステムの機械的な故障を記録していました。

そののち、故障コードをいったん消去して再度テスト運転をしてもまた、同じように路上でシフト不能で走行できなくなりました。

今度の故障コードは、P060Aのみを記録しています。どうやら機械的にリンケージの動きが悪くなりシフトできなくなることで他の二つの故障コードを記録しているようです。

機械的におかしいのであればやはり初めにチェックするのはオイルです。

このシステムは、作動油をポンプで高圧にして貯めておいて、シフトの切り替え時に その圧力を使いクラッチを切ったりギアをシフトしたりします。

そのオイル圧力は40~50barと大変高圧なためオイル自体に大変負担がかかります。

実際点検してみますと・・・

真っ黒です、それに若干オイル量も低下しています。

IMG_20160323_134126

オイル量の低下は、システムににじみがあるので少し漏れがあるようです。オイルの黒さはポンプなどで加圧された際の鉄粉による汚れです。

鉄粉の混じったオイルではスムーズな作動ができない可能性がありますので、まずデュアロジックオイルの交換を行います。

リザーブタンクのを外してオイル交換を行いますが、タンク以外にも作動油は回っているので何回かフラッシングを行いオイルを綺麗にしました。

しかし走行テストを行ってみましたが、不具合は収まりませんでした。

ポンプも正常に作動しており、各センサーや配線にも異常は見られないことから、デュアロジックアクチュエータ本体の交換となりました。

IMG_20160401_121721

パーツはいくつかに分かれて交換することができるのですが、ばらばらでのパーツ価格はかえって高額で後々不具合を引き起こす種にもなるため苦渋の決断でアッセンブリー交換になりました。

IMG_20160401_220622

IMG_20160402_180544

 

大変高額な部品なのにどうも信頼性がよくないこのユニット。

何とか壊さないで乗ることはできないのでしょうか?

私なりにシステムの作動を考えると、そんなに複雑なものではないので、まずはこのすぐに汚れるデュアロジックオイルはこまめに替えてしまったほうがよいと思います。

メーカーでは”30000kmで点検”となっていますが、今回のお客様のように2万km代で不具合を起こしてしまうこともあるので、デュアロジックオイルは2万km毎に交換してしまったほうが良いと思われます。

また、ポンプの作動音などをよく聞き ポンプが加圧中にシフトをしてシステムに負担をかけないようしてあげることも大切だと思います。

また、クラッチの摩耗などでミートポイントのずれが発生した場合ある程度自動調整を行うのですが、その調整にもずれがあることがありますので、オイル交換と合わせて診断機を使い校正を行うことも必要です。

できる限りのメンテナンスと、いたわる操作を行うことで少しでも故障を防ぐことが出来たらと思います。

 

現代の車は手がかからずに乗ることができるものなのですが、いまだにこんなに手のかかるところがあるところも、許せてしまうのがイタリア車ゆえなのではないのでしょうか?

これに懲りずに、お車をかわいがってあげてくださいね。

 

月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00
営業時間外もお気軽にお問い合わせください

MASUTAKAブログ最新情報

ジャガー F-Pace 車検整備

ジャガー F-Pace 2.0dのご入庫 車検整備のご依頼です。 新車から3年目の初回車検で走行距離もそれほど伸びていませんので一般的な油脂類のメンテナンスが基本となります。   初めにブレーキフルードの交換 ブレーキフルードは吸湿性があるため距離に関係なく、時間で交換する必要があります。 劣化したブレーキフルードは黄ばんで濃い茶色に変色してきます。   油脂メーカーにもよりますが新品は薄いキツネ色をしています。   3年交換していないエアコンフィルターの交換 カビが発生して ...

続きを見る

MINI JCW(ジョン クーパー ワークス)クラッチオーバーホール

MINI クラブマン ジョンクーパーワークス(R56)のご入庫 クラッチオーバーホールでのご入庫 以前、お車を見させていただいた際クラッチペダルの操作力がかなり重くミートポイントも定まらないのでクラッチのオーバーホールが必要なことをご指摘させていただいていました。 トランスミッションを取り外してクラッチを交換します。 クラッチは滑り始めていたので、少し炭化していました。 クラッチ板を押し付けるプレッシャープレートも滑っていたため、まだらに焼けてしまっています。   フライホイールを外すとエンジン ...

続きを見る

VW ゴルフ6 スロットルボディ故障

VW ゴルフ6のご入庫 エンジンチェックランプが点灯してエンジンが不安定で進まなくなったとの事。 早速診断機で何の故障コードによりチェックランプが点灯したのか読み出します。 スロットルバルブ関係のセンサーに異常を検出していました。 スロットルバルブ関係の故障を拾っていることから、スロットルボディのコネクターがしっかり取り付けられているか見てみようとエンジンが掛かった状態でコネクタに軽く触るとエンジン回転が不安定になりました。 わずかに触れただけでそれに合わせてエンジン回転が不安定になります。 どうやらコネ ...

続きを見る

ずさんな車検整備の結末②

前回、ずさんな車検整備の状態をご案内しました。 リンク 不良個所の整備内容をご紹介します。   まずは引きずっていた前ブレーキの状態です。 引きずってブレーキが掛かりっぱなしになっていたブレーキパッドは残りわずかしかありません。 ディスクローターが明らかに引きずりにより発熱した形跡があります。 ブレーキキャリパーのピストンはご覧の通り ここまで錆びればピストンの動きが悪いのは当然です。 ダストブーツに破れがありましたのでここから水が浸入して錆びたのでしょう。   次にスタビライザーリン ...

続きを見る

ずさんな車検整備の結末①

後ろタイヤの方からコトコトすごい音がするとの事で緊急でいらっしゃいました。 何か大変なことが起きているとすぐにわかるほど大きな音がタイヤの回転とともにします。 答えは車両に触れるまでもなくすぐにわかりました。 タイヤを留めるホイールナットがひとつ無くなっています!   1個無くなっているということは他も締まっていない可能性があるため見てみると・・・ https://masutaka.co.jp/images/VID_20210830_112558.mp4   やはりナットがゆるゆるでホ ...

続きを見る

ニッサン セレナ(C25)危険なボールジョイントのガタ

ニッサン セレナ(C25)のご入庫 他の修理でお預かりしていたこちらの車両、工場内を移動させているときに違和感を感じました。 ステアリングを切りながら車両を動かすと何かタイヤがずれた感じがしました。 気のせいかと思い何度か繰り返してもやはりずれた感じがしますので、サイドスリップを測るとアウト側に針が振り切ってしまいました。 これは車輪の向きに大きな異常があるということです。 車輪側に何か起きていると判断して車両を持ち上げると大変なことが起きていました。 https://masutaka.co.jp/ima ...

続きを見る

アルファロメオ ジュリエッタ エアコンコンプレッサー故障

アルファロメオ ジュリエッタ1.4のご入庫 エアコンが効かないとの事ですが、どこかのお店でガスをチャージしてもらおうとしたがガスが入って行かないと言われたそうです。 エアコンの冷媒システムはコンプレッサーが回らないとガスを圧縮できませんので機能しません。 こちらのお車、入庫時コンプレッサーのマグネットクラッチがONしませんでしたのでコンプレッサーは回っていない状態でした。 マグネットクラッチをONさせるには一定以上のガスが入ってる必要があるのですが少ないながらもガスは有りそうです。 マグネットクラッチに来 ...

続きを見る

VW シャラン アイドリング不安定そしてエンスト②

VW シャランのご入庫 以前、燃料系統で不具合を起こした車両です。リンク 前回修理して半年間何事もなかったようですが、エンジンオイル交換でいらした際に、”初めの時ほど酷くないが何か似た感じの症状が出た時がある”とおっしゃっていました。 エンストなどは解消していたようなのですが、少し気になりましたがもうしばらく乗ってみるとの事でした。 そこからさらに半年が経ち、ご連絡が入りました。 ”走行中にエンジンが止まってしまった”との事です、走行中のエンストは非常に危険なためすぐに入庫していただきました。 症状はやは ...

続きを見る

VW シャラン アイドリング不安定そしてエンスト①

VW シャランのご入庫 アイドリングが不安定でエンストするときもある、エンジンチェックランプも点灯するとの事 診断機を使い故障コードを読み出します。 燃料ポンプの故障を検出しています。 こちらの車両は直噴エンジンを搭載したモデルですので、燃料タンクからくみ上げエンジンルームに送る1次燃料ポンプと直噴させるためにさらに高圧に圧縮する2次ポンプがエンジンに搭載されています。 今回の故障コードは1次側の圧力が低いことを言っているようです。   エンジンを掛けながら燃料タンクのポンプモーター作動音を聞い ...

続きを見る

ニッサン シーマ(F50)油圧駆動ファン ポンプ漏れ

ニッサン シーマ(F50)のご入庫 エンジン冷間始動時に何か音がしてしばらくすると消えるそうです。 冷間時のみ出る異音というもので良くあるのが、パワーステアリングフルードのエアー噛みこみによる異音です。 お客様にどんな音か問診してもなんとなく当てはまりそうです。 パワーステアリングフルード量を点検してみようとすると??? なぜかパワステフルードのタンクが二つあります。 なぜか二つあるのですがとりあえずフルード量を確認するとエンジン中央にあるタンクの量が下限値を下回っていました。 どうやら何かの原因でフルー ...

続きを見る

-故障修理・整備, セレスピード・デュアロジック, フィアット

© 2021 増高自動車工業有限会社