先日、ご紹介したFIAT バルケッタ続きです。
エアバックランプ警告灯を消去する為に診断機で故障コードを消しました。
しかし、私は診断機を車輌に繋ぐ際は不具合のあるユニットだけではなく全てのコンピューターユニットにアクセスするようにしています。
※最近のコンピュータ制御車は各部位ごとのコンピューターがついていてコンピューター同士で相互通信をします。
エンジンのコンピュータ、ミッションのコンピュータなどそれぞれあります。
今回はエアバックの不具合なのでエアバックコンピューターにアクセスするだけでよかったのですが、自動車はトータルで見なければならないので必ず時間は掛かりますがフルスキャンするようにしています。
すると、各センサーから送られてくる測定値に違和感を感じました。
???
あれ?さっきまで車輌電圧が13Vあったのに今見ると7V!!
また見直すと13Vに戻ってます。
見間違い??
バッテリー電圧を点検すると下がっています、見間違いではないようです!バッテリーが上がりそうです。
先日、車検整備をした際は正常だったのに!!!
少し慌てました、車検整備で見落としてしまったのかと!
しかし慌ててもしょうがないので冷静になって点検を進めます。
発生する電気に変動が見られるということは発電機(オルタネータ)に不具合が出ている可能性が大きいです。
発電機から出てくる電気を直接測ろうと発電機の端子の蓋を開けたところ!!!
なんと!配線端子を留めるナットが無く 端子がぐらぐらになっています。
これでは、発電機は安定して発電することは出来ません!
新しいナットで端子をしっかり留めて再度発生電圧を点検すると14Vばっちり安定して発電をしています。
これが原因でした。(´□`。)
今回は、エアバック点灯という不具合でご入庫でしたが、診断機でモニターすることで、別の不具合も見つけることが出来ました。
お客様は以前からバッテリーの減りが早いと思っていたそうです。
おそらくかなり前からナットは無くなっていたか、もしくは最初から付いてなかったとか・・・ ありえます。 ラテンの国恐るべし( ̄_ ̄ i)
ともあれ、大事に至らなくてよかったです。今後も時間は掛かりますが診断機でフルスキャンは必要だと身にしみた一件でした。