マツダ デミオ(DJ3)

もらい事故で追突されてしまったこちらの車両。
右後端部の損傷が激しいです。
バンパーを外して点検したところ右のブラインドスポットモニター(BSM)のモジュールに接触痕とモジュールベースに割れが確認できたため交換に至りました。


鈑金修理後にブラインドスポットモニターのエラーを消去しようと診断機からアクセスしますがどうしてもエラーを消すことが出来ません。
どうも新品ユニットの認識不良のエラーなのですが当社の診断機である程度のことはできるはずなのですがうまくいきません。
そこで資料を調べていくと重要なことが発覚しました。

何と右側のモジュールを交換する場合は左のモジュールも同時に交換する必要があるとの事。
左側モジュール交換の場合は右側は交換の必要が無いとの資料説明でした。
まさかこのような設定が潜んでいるとは思いませんでしたがそうなっている以上仕方がありません。

左側のモジュールも交換して自動コンフィグレーションを行ったことで認識に関するエラーは消去できました。
しかしこれだけでは済みません。
次にエーミングと呼ばれる校正作業を行わなければ終了しません。
エーミングはADAS対応の診断機だけでなくターゲットと呼ばれるレーダー波を反射する特殊工具が必要な為ディーラーにお任せしました。
エーミング後はすべてのエラーが消去できようやく修理完了となりました。
右のBSMモジュールの交換の際は左も同時交換が必要なことは部品を手配した時点で部品供給元からの案内が必要だと思います。
BSMモジュール自体かなりの高額部品ですので1基と2基とでは全く修理金額が変わってしまいますし、修理するプロセスでも2度手間になってしまいます。
このような作り自体も問題ですが同時交換が必要なものに関しての案内はかなり重要なことになります。
全ての修理がディーラーで行われるわけではありませんし、ディーラーや専門店以外では特定の車両に特化した情報を持っているわけではありません。
修理しやすい(修理の手間や価格)自動車というものも、性能の一つとして考えなければいけません。
各社BSMの搭載車両も非常に増えてきましたが、わずかな接触事故でも交換が必要になるデリケートな部品ですので、高額部品の交換やエーミングなどで時間と費用が掛かることが増えましたので悩みの種が増えてきたことは非常に問題です。