MINI クーパーSD クロスオーバー(R60)
ディーゼルエンジン搭載車です。
エンジンから変な音がしてその時何か焦げ臭いにおいがしたとのこと。
レッカー搬送にてご入庫
エンジンを掛けるとやはりガラガラするような音が聞こえるためベルト周りをのぞき込むと大変なことが起きているのがわかったためすぐにエンジンを止めました。
大変な事とはこちら
クランクプーリーのダンパーゴムが剥離してプーリーのベルトがかかる外側が外れていたのですが、かろうじて脱落せずとどまっていたのです。
クランクプーリーはねじり振動などが発生するため振動を吸収することを目的としダンパーゴムが間に入っています。
設計の問題もあるので、すべての車がこのようなことが起きるわけではないのですが、走行距離が伸びている車では起きやすいですし、ディーゼルエンジンなど振動の大きなエンジンで見受けられます。
剥離したダンパーゴムを滑ったことでゴムが発熱して溶けて飛び散っています。
異音とともに匂った異臭はこのゴム臭だったようです。
エンジンの異音がするとのことでご連絡いただいたのですが、”乗って行けそう”とお客様はおっしゃっていましたがやはり積載搬送して正解だったと言えます。
プーリが外れればベルトで回されている補器類はすべて作動しなくなりますし、外れたベルトが絡み二次的に何かを壊してしまう可能性もありました。
普段と違う症状を感じた場合は無理をせずレスキューを利用して搬送されることをお勧めします。