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ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 フォルクスワーゲン

VW ゴルフ5 エンジン重複トラブル

VW ゴルフ5 ヴァリアント(1K)のご入庫

中古車を購入後、すぐにチェックランプが点灯したとの事

エンジンは1.4Lツインチャージャー(BLE)ユニット搭載車両です。

 

診断機を使用して故障コードを読み出します。

なにやら沢山検出しているようですが,インテークマニホールド系とブースト圧系の2種類の不具合に関係した物のようですので、一旦消去して走行テストを行います。

 

テスト走行後の検出はこちら

08801 ブーストブレッシャーコントロールバルブ 機械的故障
08213 インテークマニホールドランナーポジションセンサーレンジ異常

この二つがおおもとの故障でそこに関連したものを前出で検出していたものになります。

故障コードは様々なことを教えてくれる代わりに関連したものも拾ってしまうこともあるので慎重に故障探求を行っていきます。

 

まずはランナーポジション系統を調べます。

ランナーとははインテークマニホールドの吸気ポートのランナーバルブを開閉することで吸気ポートを広めたり狭めたりする装置です。メーカーによってはタンブルやスワールコントロールバルブなどという名称でも呼ばれます。
故障事例 リンク

ランナーバルブが動作しているかエンジンを掛けてモニターするのですが途中で動かなくなってしまいます。
※緑色の線がバルブ角をモニターしています。


開閉はバルブシャフトをダイヤフラムで操作します、ダイヤフラムは負圧を使用することで動かします。

ダイヤフラムをマイティバックで負圧を掛けて操作してみますがしっかり動きますし負圧を維持しますので破けもなさそうです。
負圧のかけ具合でランナーの角度もリニアに変化しますのでダイヤフラム以降は正常と考えられます。

次に負圧を制御するバキュームコントロールバルブを点検します。

マイティーバックをダイヤフラム側ホースにつないで負圧の掛かり具合を見てみると、突然負圧が掛からなくなってしまいました。

コントロールバルブを小突いてみるとまた負圧が掛かるようになりました。

どうやらコントロールバルブ内部の動きが悪くなったことで負圧のコントロールが出来るときと出来ない時がある模様です。

コントロールバルブを交換してランナーバルブの不具合は解消しました。

しかし、ブーストコントロールバルブの故障コードは残りましたので前出の不具合とは関連性がない別の故障だということがわかります。

実はこちらの故障は比較的よく起きる故障でパーツも対策品に変更になっています。

ターボチャージャーのブースト圧をコントロールする部品なのですがバルブの造りは全く新しいものに変わっています。

こちらを対策品に交換することでバルブがしっかり閉まりブースト圧をコントロールすることが出来るようになります。

上記2点の不具合箇所を交換して検出していた故障コードはなくなりました。

 

しかし、走行テストで最終チェックをしているとチェックランプの警告とともにアクセルの反応が無くなって失速してしまいました。

急きょ路肩に止めて故障コードを見てみると今まで出ていなかった新たな故障コードを検出しています!

スーパーチャージャーのマグネットクラッチの異常を検出したためフェイルセーフでアクセルを操作しても回転が上がらなくしていたのです。

このスーパーチャージャーのクラッチ故障もこのエンジンではよく起きることです。
故障事例 リンク

ウォーターポンププーリーに内蔵されたクラッチでスーパーチャージャーをコントロールするのですがこれもよく壊れます。

完全に壊れているわけではないのでしょう、故障コードを消去してその後の走行テストで検出しなかったためお客様には、様子を見てもらうことにしました。
※次にまた検出した場合はウォーターポンプASSY(マグネットクラッチ)の交換が必要なことを説明しました。

 

中古車を購入直後でこんなにも故障が複数潜んでいたのでは、たまったものではありません。

元々壊れていたものを売っていたのは間違いありませんが、車両購入方法によっては保証してもらえないこともよくある話です。

このような事例以外にも、かなりの高額修理が潜んでいることもありますのでご注意ください。

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