ニッサン フィガロのご入庫
パワーステアリングの油圧ホース交換のご依頼を受けました。
油圧タイプのパワーステアリングはポンプでフルード(オイル)を圧送して、その油圧を利用してステアリングの操作力をアシストする仕組みになっています。
油圧を利用するということは油圧が掛かったホースに負担が掛かりいつかは漏れ出します。
そこでメンテナンスの一環としてホースをすべて交換してほしいとの依頼を受けたのです。
平成3年式のこちらのお車、純正部品を手配してあまり圧力のかからないホースは全て入手できたのですが、肝心の高圧部分のホースが製造廃止になっていました。
このホースはポンプからの高圧を受けるためホースバンドではなく加締めで強力に留まっています。
ホース自体にも劣化が見られますのでどうしても交換しておきたいです。
そこで、ホースの部分だけ再製作することにしました。
パイプは再使用してホース部分だけ作成して無事に組み付けることが出来ました。
年数が経った車両のパーツの製造廃止は避けては通ることは出来ない問題ですが、何とかしたいといつも頭を悩ませます。
部品探しに奔走したり何か代替案が無いか考えている時間の方が作業時間よりも長いことの方が多いものです。
個人的には、なるべく純正と同等の姿にしてあげたいと思うのでなおさら大変です。
しかし今回の様に課題をクリアできた時は苦労が報われます。