スズキ MRワゴン(MF33S)のご入庫
ご用命は、”走っているとウォーンとすごい音がして今にも止まるんじゃないかと思う”とのこと
走行テストを行うと確かに激しいうなり音が室内に響き渡ります。
スピードに比例しますので車輪などに関係する部分と思われます。
リフトに上げて点検すると右後輪のハブベアリングがゴロゴロ音が出ています。
これが原因で速度に比例してうなり音となっていました。
車軸部分には必ずベアリングが入っています、車両によってベアリングにも様々なタイプがあるのですが基本的には同じです。
ベアリングを交換して他にダメージが無いことを確認して作業終了です。
以前にも何度か同じような故障事例をご案内していますが、ハブベアリングは縦からの力を受けるのは非常に強く作られています。
※車両を支えている方向
しかし、横からの力には非常にもろいのです。
お客様に以前、縁石などの擦ったことがありませんか?と尋ねたところやはり思い当たることがあるそうです。
かなり前のことで忘れていたそうですが、そんなに後になってから壊れるのかと驚いていらっしゃいました。
縁石などのぶつけてわずかに擦った場合でも、横からのインパクトはベアリングにダメージを与えます。わずかなダメージも回転を繰り返すうちに大きなガタになり不具合として認識できるレベルに達します。
そこまで達するのにすぐになるか半年後になるかはなかなかわからないものです。
ただ言えることとして異音が発生した場合はすぐに点検を受ける必要があります。
ベアリングに異音が出るということは、抵抗が発生していますので発熱して最終的に焼き付いてしまい取り返しのつかない破損に達してしまいます。
縁石などにちょっと擦っただけだから大丈夫だと、楽観しないで気を付けるようにしてください。