ダイハツ ムーブ(L175)のご入庫
ご用命は、”なんだかエンジンがうるさい気がする”との事
エンジン音を聞いてかなりのガラガラ音が出ているのがすぐにわかりました。
これはウォーターポンプの軸を支えているベアリングにガタが発生したために起こったもので、ベアリングの寿命です。
これを放っておくとウォーターポンプの軸はブレてしまい最終的にベアリングが焼き付いてウォーターポンプ自体が破損して冷却水が瞬間的に漏れてオーバーヒートを起こします。
こちらのお車、走行距離11万km
かつてはタイミングベルトが使用されていたころは10万km毎でタイミングベルト交換でしたので、同時にウォーターポンプを交換するのが当たり前でした。
しかし、タイミングベルトはチェーンに変わったことで定期的な交換の必要性が基本的には無くなりました。
タイミングベルトの定期的な交換が必要でなくなったためウォーターポンプ交換の切っ掛けが無くなってしまいました、10万km超えても特にメーカーから交換指定が無いためトラブルが起きてからの交換が多くなってしまいました。
今回のようにユーザーが異常にすぐに気が付いていただけた場合は、故障部位だけで対処でき大事には至りませんでしたが、すべてのユーザーが気が付くわけではありませんので定期的な点検(信頼のおける)が必要なのです。
2年毎の車検整備のタイミングでは長すぎますのでオイル交換でも何でもよいので半年に一度は整備工場を訪れるようにしてください。