VW トゥーランのご入庫
業者様からのご依頼です。
エンジンチェックランプが突然点灯してディーラーで診てもらったところタイミングチェーンが伸びているのでは?と指摘されたそうです。
故障コードを確認しますと
12296 カムシャフトポジションセンサーを検出しています。
この車両にありがちなチェーン伸びは濃厚です。
チェーンが伸びているかは、サービスホールからカムシャフトの角度を確認すればわかります、点検してみますとやはりずれていました。
点検方法は過去のブログをご覧ください
チェーンが伸びてずれているのは確実ですので、チェーンの交換をすることになりました。
チェーンテンショナーも伸びきっています。汚れもひどいですね。
新品のチェーンと比較してこれだけ伸びています。
僅かこれくらい?と思われるかもしれませんが、カムタイミングはそれだけ精密に合わせているものなのです。
以前同様の症状で案内した通りこのような故障はオイルメンテナンス不良が原因になることが多いです。
タイミングチェーンで切れてしまうことはまずないのですが、伸びが進行すればタイミングがずれてピストンとバルブが接触して切れたのと同様の破損を起こします。
タイミングベルトの場合もオイルメンテナンスが悪ければカムシャフトの回転が重くなりベルトが切れるリスクは当然高くなります。
自動車という機械を永く良い状態で維持したいのであれば、血液に当たるオイルをしっかりメンテナンスすること以外に方法はありません。
今回のようにVWのこのエンジンユニットは故障率が非常に高いので、部品の耐久性にも問題があるのかもしれませんが、それを少しでも緩和するためにもオイル交換が重要になります。