営業時間外もお気軽にお問い合わせください
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

故障修理・整備 フォルクスワーゲン

VW トゥーラン エンジン不調②

VW トゥーラン エンジン不調①の続き タイミングチェーンの交換内容です。

このエンジンはバルブタイミングを調整するのに専用の工具(SST)が必要です。

1番シリンダーピストンを圧縮上死点に調整後、SSTをエンジンヘッド後部のサービスホールにセットすることでカムシャフトを正規の位置固定してバルブタイミングを調整するようになっています。

まずは1番シリンダーを圧縮上死点にセットしてカムシャフトがSSTをセットできる位置に来るか確認します。

IMG_20160707_104638

しかし、カムシャフトの位置がずれすぎてSSTをセットすることが出来ません!

ということはタイミングチェーンが伸びてカムシャフトが遅れた位置にいることを表しています。

IMG_20160707_104219

img_20161021_083300

タイミングチェーンを交換するためにエンジンの前側を分解していきます。

IMG_20160708_100717

すると、チェーンの張りを調整するチェーンテンショナーが伸びきっています!!それだけチェーンが伸びているということです。

img_20160708_100341

IMG_20160710_104412

チェーンを取り外して新品と比べてみます。

IMG_20160708_104809

これだけ長さが違います!

バルブタイミングは非常に精密に調整されるものなのですがここまで長さが違えばカムシャフトの位置がずれてSSTが嵌りません、エンジンの調子が悪くなるのは当然です。

IMG_20160710_104408

 

 

新品のチェーンを組みつけてみるとテンショナーはこれしか出ません。いかに伸びていたかお分かりでしょう。

 IMG_20160708_194226

新しいチェーンを組み込み初めに紹介したSSTでカムを正規の位置に固定してバルブタイミングを調整・組みなおして症状は改善しました。

これ以上伸びが進行するとピストンとバルブが接触して破損させてしまうところでした。

 

では、なぜこのような不具合が発生したのでしょう?

不具合の原因はずばり!オイルメンテナンス不良です!

以前はタイミングをとる部品はタイミングベルトが多く採用されていたのですが、ベルトは消耗品のため定期交換が必要で交換を怠るとベルトが切れて最悪エンジン破損などという弱点がありました。

それに対して、タイミングチェーンはベルトでの弱点である”切れる”ということはまずないことからエンジン内部に組み込まれエンジンオイルで潤滑される仕組みになり定期交換する必要がなくなりました。

しかし、エンジンオイルで潤滑されるチェーンはオイルが劣化した状態(汚れたオイル)ではチェーン自体の摩耗、カムシャフトのフリクション増加によるテンション増加により伸びが発生するようになりました。

今回のような不具合事例は実は輸入車であるフォルクスワーゲンだからというわけではなく国産車でも同様な事例は多数発生しています。

”最近の車は、交換サイクルを長くしても大丈夫”とアドバイスをするお店も増えたのですが、私の経験上1万キロ以上の長いサイクルで交換しているエンジンでは、内部の汚れはもちろんのことチェーン伸び・オイル漏れ・オイル消費増大・排気ガスに煙が出るなど不具合を発生する可能性が非常に多いです。

ですので、初期のよい状態を汚れをためずに維持していこうとするのであれば長くても5000㎞毎を推奨しているのです。(それでもオイル消費の多いモデル(一部の輸入車)などは継ぎ足しをしないでもう少し短い距離で交換することを推奨します。)

あらゆるところでメンテナンスフリー化はどんどん進んでいるのですが、オイルなどのエンジンの血液に当たるものの交換を怠ると今回のような定期交換を前提にしていない部分が壊れ、大変大きな修理になります。

最近の車は、制御が緻密になっていて汚れや劣化にシビアなのと、コストダウンで耐久性もギリギリのところで造られていますので今まで以上にメンテナンスには気を使わなければなりません。

 

 

月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00
営業時間外もお気軽にお問い合わせください

MASUTAKAブログ最新情報

メルセデス ベンツ ゲレンデ(463) 車検整備

メルセデスベンツ ゲレンデ(463)車検のご入庫 走行距離6万㎞台に達したので車検整備と予防的なメンテナンス一式のご依頼を承りました。 まずはディーゼルエンジンのオイル交換。 フィルターはこのように真っ黒です。ディーゼル機関は構造上ススが出るためオイルが真っ黒になります。 直噴のガソリンも同様なのですがススは機関に対する攻撃性がありますので排出するためにも定期的な交換が重要になります。 フィルターといえば燃料フィルターも同様に交換します。 非分解ですがどれくらい汚れているか分解して見てみます。 ウォーター ...

続きを見る

FIAT 500 エアコンガス漏れ

FIAT500のご入庫 他店でエアコンガスを足してもらったが漏れてしまっているとの事。 ガスを入れてもすぐに無くなってしまうしエアコンの吹き出し口から化学臭がするとのことで、室内側でエアコンガスが漏れてしまっていると指摘されたそうです。 当店でも吹き出し口の臭いを嗅ぐとエアコンのガス臭(オイル臭)がすることを確認できたため残念ながら室内側のエアコンユニットを取り外さなければならないと診断致しました。 ヒーターも冷媒ユニットも室内のダッシュボードの内側にあるため作業は非常に大きなものになります。 ここまで分 ...

続きを見る

FIAT グランデプントアバルト タイミングベルト交換

FIAT グランデプントアバルトのご入庫 タイミングベルトベルト交換のご依頼 1.4Lのツインカムエンジン搭載ですがタイミングベルト交換は4年もしくは4万km毎の交換が基本になるのには変わりありません。 交換にはSSTを使用します。   ウォーターポンプは1度は交換されているようですが、液状ガスケットが塗りすぎなのが気になります。 はみ出た液状ガスケットがフィンにまで付いてしまっています。 どの部分でもそうなのですがはみ出た液状ガスケットが油・水路に回りトラブルを起こすことがありますので、塗りす ...

続きを見る

ニッサン NV350キャラバン エアコンコンプレッサー故障

ニッサン NV350キャラバンのご入庫 何かエンジンがうるさくベルト鳴きのような音がするのと、エアコンも効かない気がするとの事。 エンジンを掛けると”ゴー”と酷い音が聞こえます。 エンジンを掛けながら異音の原因を調べていくとエアコンのコンプレッサーがおかしいことに気が付きました。 ベルトの掛かるプーリーが斜めに傾いています!   エアコンコンプレッサーのON/OFFを行うマグネットクラッチプーリーが斜めに傾いて激しい異音を発していたのです。 ベアリングにガタが生じてベルトの力で引き寄せられて傾い ...

続きを見る

VW ゴルフ6 キーが回らずエンジン掛けることが出来ない

  VW ゴルフ6のご入庫 お電話で”カギが回らずエンジンが掛けられない”とのご連絡を受けました。 遠隔ではどうにもできませんのでロードサービスで搬送されました。 入庫時、キーは回りませんのでエンジンは掛けることができない状態でしたが何度かチャレンジすると何とかキーは回り掛けることが出来ました。 キーが回らない時は何かに引っかかっているような感じがしますのでキーシリンダーかその奥のロックユニットに不具合が起きているようです。 キーユニットを外すとこのような形をしています。 さらに分解するとこのよ ...

続きを見る

FIAT 500ツインエア フロントカバー冷却水漏れ

FIAT500 ツインエアのご入庫 エンジンから冷却水漏れがあるため修理でのご入庫。 ウォーターポンプからの漏れを確認したためまずウォーターポンプを変えることは確定です。 ウォータポンプ交換はこちら リンク しかし、今回はこの部分だけでは済みそうにありません。 実はツインエアではフロントカバーからの冷却水やエンジンオイル漏れが多いのですが今回は冷却水の漏れ跡からしてフロントカバーからも漏れているためそちらの漏れ修理も行います。 エンジンの前面にはこのようなカバーがあります。※写真はウォーターポンプ取り外し ...

続きを見る

ホンダ ライフ(JB5)燃料タンク錆による燃料漏れ

ホンダ ライフ(JB5)のご入庫 燃料が漏れているとのことでご入庫 確かに車両後方(後部座席付近)下に何かが垂れています。 下からのぞくと燃料タンクにしずくが垂れており、ふき取ると針の孔ほどのピンホールからガソリンが染み出してきました。 外観に錆や損傷が見られないので内部に錆が発生して穴が開いたものと思われます。 タンクを取り外して内部を見るの錆だらけです。 ガソリンを抜きとってみると錆の粉だらけですし、腐食によりスポット溶接部もはがれてバッフルは外れていました。 ここまで錆びていると錆による穴はよく見る ...

続きを見る

VW ザ・ビートル エンジン不調

ザ・ビートルのご入庫 エンジンチェックランプが点灯してエンジンがブルブルして進まないとのこと。 診断機で故障コードを読み出すとミスファイヤー(失火)を検出していました。 ガソリンエンジンの3原則のひとつ点火系統を点検していきます。 この1.2L CBZエンジンはプラグコードを使用しています。 プラグケーブルをプラグから抜くと4番シリンダーだけスッと抜けてしまいました。 原因はこちら プラグケーブル先端の絶縁ゴムが劣化によりちぎれてプラグに残っています。 プラグケーブルはこのようになっていました。 このエン ...

続きを見る

ニッサン マーチ12SR(K12)エアコン冷風しか出ない

ニッサン マーチ12SR(K12)のご入庫 ご用命はエアコンの冷風は出るが暖かい風が出てこないとの事。   助手席の足元からエアミックスアクチュエーターの動きを見るとフラップの軸が折れてリンクがおかしな動きをしていることを確認できました。 お客様にはこのフラップの交換をするのは非常に大掛かりな作業になることをご説明の上で取り掛かります。 この部分の修理はエアコンユニットの取り外しが必要でユニットを取り外すためにはこのような状態にしなければなりません。 ダッシュボードを取り外してようやくユニットを ...

続きを見る

FIAT パンダ(312)スロットルボディ故障によりエンジン掛かり悪い

FIAT パンダ(312)のご入庫 車検でのお預かりでしたが、問診をしていると”エンジンの掛かりがわるい” ”掛かっても止まってしまう”との指摘がありました。 症状が出るのは決まって冷間時のみで暖まれば症状は出ないとのことでした。 故障コードは検出していないようなので、まずは冷間時に症状が再現するか確認します。   すると一晩放置後の完全冷間時に症状が現れました。 エンジンは少しかかるのですが回転が不安定でエンストしてしまいました。 症状が出ているときアクセルペダルを操作しても反応しないままエン ...

続きを見る

-故障修理・整備, フォルクスワーゲン

© 2022 増高自動車工業有限会社