ホンダ ヴェゼルのご入庫
ご用命は、WAKO'S RECSの施工とCVTフルードの交換です。
まずは、RECS(レックス)の施工
直噴エンジンはインテークに汚れが付着することが多いので、エンジン不調の症状が出る前に定期的に洗浄をして汚れを堆積させないことが重要です。
お次に CVTフルードの交換です。
この車に採用されているCVTは新世代モデルですので、従来のホンダ純正フルードHMMFからさらに低粘度に変わったHCF-2というフルードに進化しています。
交換方法は、ドレンから抜きフィラーからあふれさせるオーソドックスな方法です。
しかし、エンジンオイルのように抜いて入れるだけではいけません。
どの自動車メーカーの自動変速ミッションでもドレンから抜けてくるオイルは、全容量に対してよくて半分程度です。
残ったオイルはまだミッションの様々な部分に残っているので新油を入れてフラッシング(すすぎ工程)を行わなければしっかりとした交換をしたとは言えません。
右が入っていたオイルです。フラッシング工程を繰り返すことでだんだん左側のように透明度を取り戻します。
走行距離3万km弱でここまで汚れてしまいます。
3万kmではまだそんなに汚れていないのでは?と思われてもここまで汚れているのです。
このミッションのオイルポンプは電動タイプですので診断機を使いポンプのエア抜きを行います。
今回は、純正オイルHCF-2を使用しましたが、当店ではNUTEC製のZZ52も適合していますので使用します。
NUTEC ZZ52は、低粘度フルードにも適合していますので最新モデルの車両にも使用可能な、おすすめフルードです。
以前のホンダのミッションは故障が多く純正フルードのHMMFを使用しなければなりませんでしたが、新世代CVTでは他社オイルでも対応することが出来るようになりました。
ホンダの場合、現在販売されているCVT車ではこのフルードを使用しています。
また、NシリーズのCVTフルードの交換の問い合わせを度々受けるのですが、その際他店での見積もりを見させてもらうことがあるのですが、抜いて入れただけの量だったり、1回分のフラッシング量しか行っていない見積もりばかりです。
当店での交換は、フルードを抜いて内部の汚れ具合に合わせてフラッシングの回数を変えますので当然他店よりも高くなることが多いのです。
しかし、フルード交換をする目的はミッション内部を綺麗なフルードで作動させることですのでフラッシングを行わなかったり汚れが残っているような交換方法ではせっかくの交換効果が半減してしまいます。
かつて、一部自動車メーカーで指定していたミッションフルード無交換という指示が世間を混乱させてしまっていたのではないかと思われますが、当店での幾度となくフルード交換をする必要性・故障に対するリスクなど案内させていただいていますので、読んでいただいた方はご理解いただけたかと思います。
自動車に限らず、機械というものは作動油・潤滑油と呼ばれるオイル(フルード)を使用するものがほとんどですが交換不要というものはほぼないのです。(交換時期になったら機械自体を交換という場合は除きますが・・・使い捨てということです。)
使い捨てでなく長期にわたり愛車を良い状態に維持をしたいというオーナー様でしたらオイル(フルード)交換は必須です。