ホンダS2000 タイプS(AP2)のご入庫
エンジンチェックランプの点灯です。
診断機を使い故障コードを読み出します。
LAFセンサー ヒーター回路異常(P0135)
LAFセンサーとは排気ガス中の残存酸素濃度を検出してエンジン内部の空燃比を算出するためのセンサーです。
昔はO2(オーツー)センサー呼ばれるものを使っていたのですがO2センサーの高性能版のようなものです。
LAFセンサーは触媒の前と後ろに取り付けられており、前はエンジンの空燃比検出用で後ろは触媒が正常に作動しているかを検出するために取り付けられています。
LAFセンサー(O2センサーも)は、排気ガス中の残存酸素量を測定するには一定の温度以上(600℃以上)に暖まっていなければなりません。
排気ガスの温度である程度温度上昇するのですが掛け始めやアイドリング時などは冷めた状態でセンサーとして正常に機能しません。
そこでセンサー内部にヒーターを持たせることで、温度を上げて安定させることでセンサーの精度を高めるような仕組みになっています。
今回の故障は、センサー内のヒーター回路の異常を検出していますのでヒーター回路の抵抗値を測ると・・・
導通が無く回路が切れていました。
正常なセンサーは、このようにセンサー回路は2.0オームほどの抵抗があります。
LAFのセンシングする部分の故障ではありませんでしたがヒーターが効かないということは空燃比が上手くモニターできずエンジンの調子を崩します。(環境問題の観点でエンジンの調子が悪い=排気ガスが汚い ですのでチェックランプは点灯しなければなりません)
今回のような故障は、予防整備でなかなか防ぐことが出来ないものですがチェックランプが点灯した場合は、走行に異常を感じなくても車両は異常を検出していますのですぐに点検を受けるようにしてください。