サーブ9-3のご入庫
”オートマチックトランスミッションが2から3速に変速時に一瞬抜けたような感じになることがある”との事
CVTやATでこのような変速トラブルはよく起きます。
当店では通常ATFやCVTFを交換することをお勧めしていますが何か変速ショック・抜けなど症状が出ている場合はフルードの交換が吉と出るか凶と出るかはやってみなければわからないというのが正直な答えです。
以前に比べ変速時のショックが少し大きくなった気がするなんて程度でしたら改善される可能性は大いにあるのですが滑った感じ、ギアが抜けてしまうなどの場合はフルード交換が仇になってしまうことがあります。
これが、世間でよく言われているフルード交換するとミッションが壊れると囁かれていることなんです。しかし、交換もしなければいつかは完全に壊れるのも事実です。
今回お客様にこのことをよく説明してまずは、交換してどのように変化するかの確認したうえで次の修理のステップを考えていただくということを、ご了承を得て交換作業に取り掛かりました。
こちらのお車、ATはアイシン精機製でヨーロッパのミッションメーカーでなく国内のミッションメーカーです。
アイシン製といえどもこのようにトラブルは発生します。日本のメーカーは壊れない(壊れづらい)というのも誤った情報なのです。
日本のメーカーでもちゃんとミッションは壊れます。(製造国は日本でないことも多いのですが・・・)
このミッションにはオイルパンは下についていませんのでドレンから古いフルードを抜きます。
走行距離7万km代ですがかなり汚れています。
新油を給油後フラッシングしてさらに抜きます。
ATFはWAKO'SセーフティSをしようして、かつ少しでも状況を改善したいのでWAKO'S ATプラスを添加します。
ATプラスは、クラッチの動力伝達を向上する効果があったり、ミッション内部の不純物を凝固させないので距離が伸びてしまっている場合などにも効果が望むことが出来るのでお勧めです。
今回交換後は、ギア抜けの症状が消えましたので良い方向に向かいましたので安心しました。
ATFの交換には賛否両論がありますが、なにもしなければいつかは必ず壊れますので、愛車を永く大切に乗りたいのでしたら積極的なメンテナンスをすることをお勧めいたします。