栃木県宇都宮市の整備工場
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故障修理・整備 セレスピード・デュアロジック フィアット

FIAT500ツインエア デュアロジック故障

フィアット500 ツインエアのご入庫

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こんなかわいらしいお車ですが、大変な故障です。

ご用命は、”加速時にギアがニュートラルに勝手になってしまう”とのこと。

加速中に失速するのは追突される恐れがありますので大変危険です。

診断機にて故障コードを読み出しますと

P060A、P2917、P2916とデュアロジックシステムに不具合が出ています。

このデュアロジックとは、FIATグループで採用されているオートマチックコントロールのギアシフトシステムなのですが、構造自体は通常のオートマチックトランスミッションとは異なりマニュアルミッションのクラッチ/シフト操作を車両自体がコントロールするシステムになっています。

ですので、運転自体は2ペダルのオートマチック車と同じになっています。

アルファロメオではセレスピードと呼んでいますがシステムは同じです。

 

お預かりして、テスト運転をしますと走行中に突然警告音とともにギアが勝手にニュートラルになってしまいました。路肩に寄せシフトを入れなおしますがニュートラルのままシフトできません。

まったく走行不能です!

障コードの内容は、

P060A”機械的故障リンケージ不具合

P2917”トランスミッションサブシステム機械的故障アクチュエータ固着

P2916”トランスミッションサブシステム機械的故障”

と、デュアロジックシステムの機械的な故障を記録していました。

そののち、故障コードをいったん消去して再度テスト運転をしてもまた、同じように路上でシフト不能で走行できなくなりました。

今度の故障コードは、P060Aのみを記録しています。どうやら機械的にリンケージの動きが悪くなりシフトできなくなることで他の二つの故障コードを記録しているようです。

機械的におかしいのであればやはり初めにチェックするのはオイルです。

このシステムは、作動油をポンプで高圧にして貯めておいて、シフトの切り替え時に その圧力を使いクラッチを切ったりギアをシフトしたりします。

そのオイル圧力は40~50barと大変高圧なためオイル自体に大変負担がかかります。

実際点検してみますと・・・

真っ黒です、それに若干オイル量も低下しています。

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オイル量の低下は、システムににじみがあるので少し漏れがあるようです。オイルの黒さはポンプなどで加圧された際の鉄粉による汚れです。

鉄粉の混じったオイルではスムーズな作動ができない可能性がありますので、まずデュアロジックオイルの交換を行います。

リザーブタンクのを外してオイル交換を行いますが、タンク以外にも作動油は回っているので何回かフラッシングを行いオイルを綺麗にしました。

しかし走行テストを行ってみましたが、不具合は収まりませんでした。

ポンプも正常に作動しており、各センサーや配線にも異常は見られないことから、デュアロジックアクチュエータ本体の交換となりました。

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パーツはいくつかに分かれて交換することができるのですが、ばらばらでのパーツ価格はかえって高額で後々不具合を引き起こす種にもなるため苦渋の決断でアッセンブリー交換になりました。

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大変高額な部品なのにどうも信頼性がよくないこのユニット。

何とか壊さないで乗ることはできないのでしょうか?

私なりにシステムの作動を考えると、そんなに複雑なものではないので、まずはこのすぐに汚れるデュアロジックオイルはこまめに替えてしまったほうがよいと思います。

メーカーでは”30000kmで点検”となっていますが、今回のお客様のように2万km代で不具合を起こしてしまうこともあるので、デュアロジックオイルは2万km毎に交換してしまったほうが良いと思われます。

また、ポンプの作動音などをよく聞き ポンプが加圧中にシフトをしてシステムに負担をかけないようしてあげることも大切だと思います。

また、クラッチの摩耗などでミートポイントのずれが発生した場合ある程度自動調整を行うのですが、その調整にもずれがあることがありますので、オイル交換と合わせて診断機を使い校正を行うことも必要です。

できる限りのメンテナンスと、いたわる操作を行うことで少しでも故障を防ぐことが出来たらと思います。

 

現代の車は手がかからずに乗ることができるものなのですが、いまだにこんなに手のかかるところがあるところも、許せてしまうのがイタリア車ゆえなのではないのでしょうか?

これに懲りずに、お車をかわいがってあげてくださいね。

 

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