先日、紹介した1年で4万km走行するADバン(Y12)の車検です。
10万km以上走っていますのでさまざまなところの点検が必要です。
スパークプラグを点検します。
4WDですので排気量の大きなHR16ユニット(1600cc)を搭載しています。
HRエンジンはエンジン本体の真上にインマニが覆いかぶさった形をしているためスパークプラグを交換するにはインテークマニホールドを取り外さなければなりませんので交換は大変です。
インテークマニホールドを外すとエンジンがあらわになります。
スパークプラグを外してみると・・・
!!接地電極が磨耗しすぎてプラグギャップが倍以上になってしまっています!!
元々、純正で取り付けられているプラグはNGKのLZKAR6AP-11という型になります。
このプラグは、白金プラグと呼ばれるもので電極に白金(プラチナ)が採用されて長寿命なのですが、実は白金を使っているのは中心電極のみなんです。(TT)
接地電極には耐久性のある貴金属(プラチナ)は使われていないので写真のように接地電極が磨耗してしまうのです。
今回交換するプラグは、NGKのイリジウムMAXというもので、両電極にイリジウムという耐久性のある金属を採用している為約10万km走行に耐えるプラグになっています。
(実際には、排気量の大きさ・気筒数・使用方法 エンジン回転数などで大きく寿命は変わってきますので、おおよその目安で10万kmといっています。)
電極に貴金属が使われていないプラグの寿命は約2万kmといわれていますので、こちらのお車では、新車から半年で寿命を迎えていたことになります!!
このようにプラグ交換が大変な車や、過酷なコンディションで使われるおくるまは、多少高価でも長寿命プラグを使ったほうが、よいコンディションを長く保つことが出来ますのでお得です。
スパークプラグはエンジン内部でガソリンに着火するための火花を散らす大切な部品です。大きくエンジン性能に影響しますので、しっかりとした点検が必要です。