栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

油脂・ケミカル ホンダ

ホンダ S2000 (AP2) NUTEC パワーアッププログラム

ホンダ S2000のご入庫

ご用命は、”NUTECのpower up program”です。

以前にもご紹介した、エンジン内部洗浄の最強プログラムです。

まず、吸気系統の洗浄を行います。この工程はWAKO'SのRECSと同様ですがスロットルバルブより上流から洗浄を行えることが利点です。
※RECSはインテーク負圧を利用するためスロットルバルブより下流から吸い込ませます、よってスロットルバルブの洗浄は出来ません。

 

次に、フォーム状の洗浄液を燃焼室に噴射して1時間ほど浸け置き洗浄を行います。
※浸け置く必要があるためシリンダーが横を向いている水平対向エンジンや構造上ロータリーエンジンでは施工できません。

この工程で燃えカスで汚れた燃焼室やピストンリングの汚れを落とします。

 

1時間後シリンダーから洗浄液を吸い出してみると、これだけの汚れが燃焼室から取り出されました。

 

燃焼室のピストントップをスコープで見てみますと。

施工前

 

施工後

画質が悪く分かり辛いですが、ピストンのアルミの地金が見えるようになっています。

 

次に一度エンジンを掛けて内部に残った汚れを排出するのと燃焼室の温度を上げてコーティングの準備を行います

 

再度、スパークプラグを外してシリンダーにコーティング液注入します。

この工程では、目に見えないほどのシリンダーの傷をコーティングで埋めて表面をなだらかにします。
※コーティングの効果は2万kmほど続くそうです。

 

プログラム開始前後での圧縮圧力の変化です。

圧縮圧力測定結果

施工前 1:16.2 2:15.5 3:17.0 4:16.5
施工後 1:16.5 2:16.8 3:17.5 4:17.2
(kpax100)

 

圧縮が上がったと同時に4気筒の差が少なくなりました。

圧縮はピストンリングの状態にかなり影響されるのでリングの汚れをおとしたことと、コーティングの効果が出たのでしょう。

 

浸け置きの際、汚れが落ちて混ざったエンジンオイルの交換。

 

燃料に洗浄剤を添加
※WAKO'S フューエルワンと同様で燃料ラインの洗浄・保護を行う目的です。

 

パワーアッププログラムの工程を紹介しましたが、エンジンに対して総合的に洗浄後、コーティングを行うことで継続的に良い状態を保つものであることがお分かりになったかと思います

 

エンジン内部は、燃料を燃やすため必ず汚れてしまいます、汚れは性能を低下させます、性能低下はさらに汚れを助長させるといった負の連鎖が起きるため、通常ではエンジンオイル交換などでメンテナンスを行います。

しかし、エンジンオイル交換では潤滑系統部分の限定的なメンテナンスとなってしまう為、吸気系統や燃焼室などの汚れは堆積してしまいます。

従来ではそのような部分の洗浄はエンジンを分解しなければ行うことは出来ないものでしたが、今回ご紹介したプラグラムではかなり効率よく洗浄を行うことが出来ますので、エンジンの大きな分解を行わないで行うことが出来るメンテナンスとしては最強と言えると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンジンのオーバーホールはかなり大掛かりなことになりますが、その手前の状態ではこのプログラムが最強と思われます。

 

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

ルノー カングーⅠ エンジンコンピューター故障

ルノーカングーⅠ エンジンの調子が悪いとの事で積載搬送されました。 エンジンはエンストするほど回転が不安定な状況。 診断機を使用して故障コードを読み出します。 故障コードでは2番と3番シリンダーの回路故障と失火を検出しています。 実際にパワーバランスを診ても2・3番シリンダー両方とも反応がなく失火しており1・4番シリンダーの2気筒でギリギリ掛かっているようです。 ガソリンエンジンの3要素の火花を診ても2・3番シリンダーは火花が出ていないようなので火花が出なくなる要素を探求していきます。 まずは点火系統の末 ...

続きを見る

ホンダ N-VAN VSA警告灯点灯

ホンダ N-VAN 時々チェックランプが点灯するときがあるとの事。 何のチェックランプが点くのかお話を聞くこのマークが点灯するとの事でした。 これは横滑り防止装置の警告灯になり、ホンダではVSAと呼ばれるシステムの警告になります。 診断機をつないで故障コードを読み出してみると、マニュアルミッション車でクラッチスイッチB/Dのエラーを検出していました。   クラッチが横滑り防止装置に関連があるの?と思われるかもしれませんが横滑り防止装置は様々なセンサーなどからの情報で車両の状態を瞬時に読み出して制 ...

続きを見る

クライスラー イプシロン(312)クラッチ異音/走行不能

クライスラー イプシロン(312)のご入庫 エンジンの方から大きな音がしてギアもニュートラルで走行不能になったとの事でレスキューにてお預かりしました。 エンジンを掛けるとクラッチ付近からギャーという大きな異音が発生してギアもつながらない状態です。 こちらの車両は、FIAT500でおなじみのデュアロジック(AMT)を搭載しています。クライスラーなのでデュアロジックとは呼ばずデュアルファンクションという名称になります。 同じものですがややこしいのでデュアロジックという名称でご紹介します。 異音の出どころとして ...

続きを見る

VW ゴルフ6 ヘッドライトの曇りを放置した結果

VW ゴルフ6のご入庫 ヘッドライトが点かないとの事。 確かにヘッドライトは点灯しませんが原因は想像できます・・・ 大量の水がヘッドライトに浸入しています。   診断機も掛けますが当然エラー検出。   ヘッドライトのシーリングが悪くなり雨水が浸入しているのですが、水が入ってよい訳がありません。 どのようになるかと言いますとこのようになります。 ヘッドライトユニットは単に電球が入っているわけではなくHIDのバラストユニットやアクティブヘッドライトのコントロールユニットなども一体になっています。 こ ...

続きを見る

ブレーキランプの不思議な点灯

ブレーキランプが切れているとの事でご入庫。 しかし点灯確認すると何かおかしいです。 ヘッドライトを点灯させます。 するとブレーキを踏んでいないにもかかわらずハイマウントストップランプが点いてしまいます。 ブレーキは踏んでいませんのでハイマウントストップランプは消灯していなければなりませんし、ナンバー灯が点灯しているので本来なら左右スモールランプは点灯しなければなりませんがこちらは左右とも点いていません。   今度はブレーキを踏むとブレーキランプ部分はかなり弱弱しく点灯していますが暗くてブレーキを ...

続きを見る

ルノー カングーⅡ後期 突然の加速不良

ルノー カングーⅡ こちらはカングーⅡの後期モデルで1200㏄ガソリンエンジン ターボチャージャー付になります。 エンジンチェックランプが点灯してアクセルを踏み込んでも進まなくなったとのことで積載搬送されました。 エンジンは掛かりますが空気を吸う吸気音が大きいです。 音の出所をたどるとターボチャージャーから出てくる樹脂製の加給パイプがパックリ開いてしまっていました。 この部分は樹脂を溶着させて組まれているのですがそこが剝がれてしまっていました。 従来は金属で作られていたこのような部品も樹脂を使用するように ...

続きを見る

VW ゴルフ5GTI ハブベアリングの故障あれこれ

VW ゴルフ5 GTI 年数・距離共に大分伸びてきたこの時代の車両、ハブのベアリングもそろそろ限界を迎えることが多くよく見かけるます。 同型モデルで違う車両ですが、それぞれのハブベアリングの不具合症状例を紹介します。 走行中ゴーゴー音が聞こえるためタイヤを変えたが音がやまなかったとの事でご来店。 走行テストを行うと低い音でゴーという音が60㎞/h位から車内に響きます。 感覚的には車両後方から聞こえる気がします。 リフトで車両を持ち上げてタイヤを手で回すと右後輪の車輪からゴー音が出ていることが確認できました ...

続きを見る

VW ティグアン(AD1)パークセンサー エラー

VW ティグアン(AD1) メーターにパークセンサーエラーの表示がされるとの事。 パークセンサーとは障害物に近づくとピーピーと警報音やモニターなどに表示されるシステムのセンサーで、超音波で障害物との距離を測っています。 診断機でどこのパークセンサーのエラーが検出されているか点検すると左後方のセンサーのエラーを検出しました。 エラーを消去しても消えませんので現在故障として検出しています。 センサーにつながるコネクターの接触も悪くないのでセンター自体の故障判断して交換します。   交換後は正常に作動してエラー ...

続きを見る

アルファロメオ ジュリエッタ オーバーヒートランプ点灯

アルファロメオ ジュリエッタ1.4のご入庫 オーバーヒートランプが点灯したとの事 この警告ランプは危険ですのでロードサービスで搬送してもらいました。 症状が発生した時の様子をお聞きするとエアコン(冷房)の効きが急に悪くなったためガソリンスタンドで診てもらおうと立ち寄ったところ今度はオーバーヒート警告灯が点灯したとの事。 ガソリンスタンドでは電動冷却ファンが回っていないのではないかと言われたようです。   点検を始めます。 エアコンを掛けると回るはずの電動ファンはやはり回っていません。そこで電動フ ...

続きを見る

ニッサン ノート(E12)突然の異音とエンスト

ニッサン ノート(E12) 走行中突然変な音がエンジンからして、吹けなくなりエンストもするようになったとの事。 エンジンからもヒュンヒュン変な音がするそうです。 ロードサービスで積載搬送して入庫となりました。 エンジンは掛かりますがDやRレンジにシフトするとストンとエンジンが止まってしまう時があります。 それに空ぶかしをするとヒュンヒュンとかなり大きな音が響き渡ります。 音の出どころを探ると一目でわかる故障個所がありました。 これはスーパーチャージャーの出口で加給圧の掛かった空気が通るダクトです。 樹脂製 ...

続きを見る

-油脂・ケミカル, ホンダ

© 2024 増高自動車工業有限会社