栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 アルファロメオ

アルファロメオ147TS マニュアルクラッチがおかしい

アルファロメオ 147ツインスパーク のご入庫

クラッチペダルの感じがおかしくその時はバックギアにも入らなかったとの事。

しかし点検してもペダル操作力に違和感は有りませんしクラッチも切れない感じはしません。

クラッチペダルの踏力も悪くないことからクラッチ板の摩耗はそれほど進んでいないと思われます。

油圧の操作系統はフルードの漏れも見当たりませんし、フルード量の減少も見受けられませんでした。

ただ、お客様が訴えていたバックギアに入れられなかったという症状はクラッチが切れない症状で間違いなく油圧系統の不具合のように感じますが、漏れなど明確に無い為外部からの診断では故障個所の断定が出来ません。

 

しかし12万km走行していることからクラッチの摩耗も進んでいるので、お客様はクラッチのオーバーホールを決断されました。

 

トランスミッションを降ろします。

そこに今回の不具合原因がありました!

レリーズシリンダーからわずかにフルードが漏れています。

このミッションはレリーズシリンダーとベアリングが一体になっているタイプです。
※147TSでもセレスピードではフォーク式になります。

ベアリングを真っすぐ押すことが出来るのでプレッシャスプリングに均等に力が掛かる面では優れているのですが、ベルハウジング内に油圧シリンダーを入れてしまうため今回の様に漏れた場合はミッション取り外さなければわからなかったり、交換できなかったりするのが欠点です。

シリンダーからのフルードが漏れるということは逆にエアが噛み込む可能性もあるということになります。

症状が起きた時はエアがわずかに噛み込んだことでクラッチが切れなくなったが、エアが抜けてしまい症状も消えてしまったのでしょう。

 

症状の原因はシリンダーでしたがミッションを降ろすような大きな作業を行う場合は外した時にしかできないものに関しては極力交換を行うということです。

クラッチ板は想像通りそこまで摩耗の進展は有りませんでしたがもちろん交換します。

エンジン後端のクランクシャフトオイルシールもこの時にしか交換できません。

ツインスパークエンジンではバランサーシャフトメクラもよく漏れますので交換します。

 

クラッチ交換で忘れてはならないのはフライホイールの平面研磨です。

クラッチ板の当たり面は必ず平面を失われてきますので平面研磨を行いまっ平らな状態で新しいクラッチ板を組み付けます。

これを怠るとせっかくクラッチを交換してもジャダーを起こし非常に不快な症状に悩まされます。

今回はレリーズシリンダーの漏れがきっかけでクラッチオーバーホールになりましたが、クラッチは消耗部品ですので必ず交換時期は訪れます。
平成17年式 走行距離12万kmでしたのでメンテナンスの時期だったとも言えます。

 

どの車両でも同様の作業を行うのですが中途半端な作業を行い、やり直すことも多いのもクラッチオーバホールです。
故障事例 リンク

価格だけにとらわれずどのような内容で行うのかしっかり確認しなければなりません。

 

 

 

 

 

 

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

メルセデスベンツ A180(W169) CVTエレクトロユニット故障

メルセデスベンツ A180(W169)のご入庫 トランスミッションエラーが出て変速しなくなってしまうとの事。 診断機にて故障コードを読み出すと。 ・0793 セカンダリスピードセンサー  スピードシグナル使用できず ・0722 アウトップトスピードセンサー スピードシグナル使用できず ・0896 CVTの許容されていない低速への変速 を検出しました。 このモデルもかなり年数が経ってしまいましたが定番の基盤故障での故障コードと一致します。 エレクトロユニットを取り外して基板修理をできる業者様に送り修理依頼を ...

続きを見る

VW TTクーペ(8J)ヘッドライト光量が出ない

VW TTクーペ(8J)車検でのご入庫 灯火類の点検 一件何の問題なさそうですがBVGFTRBBBBBBBBBBBGFTR76大きな問題が潜んでいます。 それはヘッドライトの光量です。 左のヘッドライトの光軸調整の上、光量測定を行いますがこちらは全く問題なし。   しかし右側は測定が出来ないほど光量が低いです。 肉眼で見比べると何となく右側が暗い感じがしますが実際に測定すると左の1/3ほどしか光量が出ていませんのでこのままでは保安基準不適合です。 このヘッドライトはキセノン(HID)タイプのプロ ...

続きを見る

ミツビシ パジェロミニ(H56A)ブレーキペダルが重い

ミツビシ  パジェロミニ(H56A)のご入庫 ブレーキペダルが重くてかなり強く踏まないと止まらないのと、ブレーキを踏むとエンジン回転が上昇するとの事。 ブレーキペダルにはマスターバックと呼ばれる倍力装置が装着されており軽い踏力で強くブレーキが効くようになっています。 このマスターバックが壊れると倍力装置が働いていないわけですからかなり強く踏み込まない限りブレーキは効かず車両を止めるのは難しくなります。 次にブレーキを踏むとエンジン回転が上昇するという不具合ですが、これもマスターバックの故障に起因します。 ...

続きを見る

スマート フォートゥー ワイパーリンク脱臼

スマート フォートゥーのご入庫 ワイパーが動かない、何か前のほうから動いている音だけがするとの事 入庫時ワイパーアームは動きませんがワイパーモーターの作動音は聞こえるのでこの音のことをお客様はおっしゃっていたようです。 このような場合ワイパーモーターから先のリンクに異常があることがほとんどです。 分解していきます。 ワイパーリンクは隙間から見えていますが外すことはできません。   いろいろ外してようやくワイパーリンクを取り外しました。 リンクのジョイント部分がさびて外れてしまっています。 樹脂のブッシュが ...

続きを見る

トヨタ プリウスα(ZVW40) エンジンがガタガタする

トヨタプリウスα(ZVW40)のご入庫 エンジンチェックランプが点灯してエンジンがガタガタするとの事。 チェックランプが点灯しているので故障コードを読み出します。 ・P0401 EGR流量不足 を検出しています。 EGR(Exhaust Gas Recirculation)とは排気ガスの一部を吸気側に戻して最高燃焼温度を下げるなど行うシステムになります。 EGRガス流量にエラーがあると検出しました。 まずは排気ガス流量をコントロールするEGRバルブを取り外して点検します。 バルブが見事に開きっぱなしで固着 ...

続きを見る

ゴールデンウィーク期間の休業日のお知らせ

ゴールデンウィークは4月27日(日曜日)から5月6日(火曜日)の間お休みとさせていただきます。

続きを見る

VW シャラン ガソリン混入による空燃比エラー

VW シャランのご入庫 エンジンチェックランプが点灯して回転も不安定でエンストを起こしたそうです。 故障コードを確認すると空燃比リッチエラーを検出 空燃比とはガソリンと空気の割合のことでここを適正に制御することでエンジンをスムーズに回すカナメのものになります。 今回、リッチによるエラーということは、ガソリンが空気よりも多く濃い状態になったことを表しています。   ガソリンが濃くなってしまう症状を考えていかなくてはなりません。 燃料噴射装置であるインジェクターの不良や燃料圧力の適正値エラーなどが考 ...

続きを見る

営業時間、営業日変更のお知らせ

2025年4月より第2土曜日を休業日とさせていただきます。 4月以降の休業日は、日曜、祝日及び第2土曜日となります。 ご不便をお掛け致しますがよろしくお願いいたします。 なお営業時間は、平日は9時から18時 土曜日は10時から18時となります。 お預かりおよびご返却に関しては上記以外のタイミングも可能ですので要ご相談とさせていただきます。 よろしくお願いいたします。

続きを見る

BMW X5(F15)エアサスペンション パンク

BMW X5(F15)のご入庫 走行中、何か後輪がゴツゴツする感じがするとのこと。 原因は一目瞭然このような姿勢になっていればゴツゴツするのも当然です。 車体後部が大きく下がってしまっています。 これはエアサスペンションがパンクしてしまっているため空気バネであるベローズ(エアスプリング)がつぶれてこのような姿勢になっているのです。 この状態は後輪にバネが無い状態と同じですので路面からの衝撃がダイレクトに伝わりゴツゴツしてしまいます。 ベローズはこのような形をしていて一見するとなにもおかしな感じはしません。 ...

続きを見る

BMW750(E65) パーキングブレーキユニット破損

BMW750(E65) 電動パーキングの警告灯が点灯してパーキングブレーキが掛からないとのこと。 現在、電動パーキングブレーキは軽自動車なども含めて多くのモデルで採用されていますが、この車種の時代では一部の上位モデルで採用され始めた時代のものになります。 電動モーターユニットがトランク内にありモーターが回りギアを回してワイヤーを引いて後輪のキャリパーを聞かせてブレーキするシステムになっています。 しかしユニット内部の歯車が破損してしまうことで作動できなくなるというトラブルが起きます。 実際ユニットを外して ...

続きを見る

-故障修理・整備, アルファロメオ

© 2025 増高自動車工業有限会社