アルファロメオ MITOのご入庫
パワーステアリングが走行中に効かなくなることがたびたびあるとの事。
診断機を繋いで故障コードを読み出すとトルクセンサー異常を検出しています。
トルクセンサーとはステアリングを左右どちらかに切ったときにステアリングシャフトのねじれ具合を読み取るセンサーです。
ねじれ具合とはどれくらいの力でステアリングを切っているかを読み取ることで、駐車時などではアシスト力を強くしたり高速走行中はほとんどアシストしないなどステアリングアシスト力の制御を行うカナメのセンサーになります。
これ以外にもポジションセンサーと呼ばれるステアリングの角度を読み取るセンサーがありこの二つで細かく電動モーターに送る電流を制御します。
しかしこの車両ではセンサーの単体供給はなくパワーステアリングユニットアッセンブリーでの交換しかありません。
センサーとモーターそして制御ユニットが一体になっているため新品では非常に高額な部品となります。
そこで海外のリビルト業者からリビルト品を取り寄せて作業を進めることになりました。
交換後は故障コードも検出せず、パワーステアリングも正常に作動するようになりました。
FIAT・アルファロメオではこの世代より前のパンダ(169)などではセンサー単体が海外で流通しているため交換することが出来ましたがこの世代以降はユニットアッセンブリでしか交換が出来なくなりました。
交換事例① リンク
交換事例② リンク
高額部品になりますがステアリングの重さが突然変わるのは、非常に危険ですので修理を行うようにしてください。