アルファロメオ 155 V6のご入庫
車検でのご入庫でしたが、エンジンからの多数のオイル漏れやクラッチが滑り始めていたため修理を行うことになりました。
このエンジンの設計は古く、アルファ6(セイ)やアルフェッタの時代(1970年代)に縦置きしていたV6エンジンをFFで横置きにして詰め込んだものです。
現代のV6に比べて大きなエンジンですのでエンジンルームはぎっしりで整備性も悪く、搭載状態では整備の品質も落ちることから今回はパワートレーンを下ろすことにしました。
写真ではわかりづらいですが、オイル漏れが酷く ありとあらゆるところから漏れているためどこが悪いと断定すらできない状態でした。
このように降ろすことで正確に傷んでいる部分を把握することが出来ます。
エンジンは、オイルと冷却水が漏れることが故障の引き金になりますので一つ一つ丁寧に清掃しながら組み付けていきます。
タイミングベルト・ウォーターポンプやオイルシールも全て交換します。
スパークプラグも摩耗限度を超えてしまっていました。
単にオイル・冷却水の漏れを直すとはいえ様々なシール方法があります。
オイルシールやオーリング、液状ガスケットやシートガスケットなど様々なものを使用しているのですが当然製造廃止になっているパーツも多々ありますので、デットストックを探すのはもとより工業規格で部品を流用したりと思いのほか困難な部品探索が続きます。
まずはエンジン側整備の紹介ですが次回は、ミッション側の整備をお話しします。