メルセデスベンツ CLA180

メーター内にエアバックの警告灯が点灯したとのこと
診断機にて故障コードを読み出します。
B005013 運転席シートベルトバックル機能障害・断線
このようなエラーコードを検出しました。
シートベルトバックルとはシートベルトを装着するときに差し込む部分のことで、この部分の機能障害を訴えてきました。
バックルアッセンブリーを交換します。

交換後はエラーの検出も収まりました。
従来からシートベルトバックルにはシートベルトをしないと警告灯や警告音を発報するスイッチが内蔵されていました。
では今回はそのバックルに不具合が出ているのになぜエアバックとして故障警告が出たのでしょう?
現代の車両はエアバックを様々な部分に取り付けることで衝突時の衝撃を緩和するようになっています。
それと同時にシートベルトの巻き取り装置にもプリテンショナーと呼ばれるエアバック同様に爆発してシートベルトのたるみを瞬間的に巻き取る装置が取り付けられています。
エアバックと連動するためシートベルトの装着をモニターするためバックルにスイッチが取り付けられているのです。
実際バックルのコネクターを見ると黄色のコネクターが使われています。

エアバック関係の電気コネクターは他の配線と差別化するため黄色のコネクターが使われることになっています。
そもそもシーベルトをしっかり装着されていなければプリテンショナーは正常に作動できませんので、シートベルトが装着されていることをモニターするスイッチの故障のためエアバック系統の警告が発報しました。
座っている/座っていないという着座センサーでシートベルト警告を促す車両もありますが、そこに関するものは自動車メーカー各社考え方が違いますのでシートベルトをしていなくても(着座していなくても)プリテンショナーが作動する車両もあります。