Jeep ラングラー(JK)
後輪ブレーキが引きずっていると思うとのこと。
なぜ引きずっていると思われたのかお聞きするとブレーキがキーキー鳴る時がありその時はクリープでも進まない感じがするとのことですが常になるわけではないそうです。
他店にて点検してもらったが”症状が出ていないとわからず症状が出ている時に来てほしい”と言われたそうで、当店での入庫時も車輪を回しても強い引きずりはありませんでしたがブレーキローターを見ると明らかに熱が入った赤さびが出ていました。
症状としては起きていませんでしたが引きずった形跡は明らかにありました。
以前同様の不具合をブログに掲載しましたがその車両は片側のみ症状が出ていたので左右差でわかりやすく判断出来ました
故障事例 リンク
赤いサビやパッドの摺動面が黒光りしているのはかなり高温にさらされた状態の痕跡ですのでこのような状態で引き摺ったと判断します。
今回は左右とも同様の焼け具合でしたので左右の比較はできませんでしたが、熱を帯びたキャリパー・パッド・ローターの交換を行います。
引きずる原因としてはブレーキキャリパーの動きが悪いことが考えられます。
実際交換したキャリパーを分解すると、ピストンのキャリパーシールの当たるところにグリスの固形物とサビ付着して段が出来てます。
対をなすキャリパーシリンダー側も同様です。
キャリパースライドピンの動きは悪くなかったのでピストンの動きが悪かったことが原因で間違いありません。
今後防ぐメンテナンスとしては定期的なブレーキフルード交換やパッド・ローターの状態の定期的な点検くらいしかありませんが、今回はユーザーが異変に気が付いたことで早期に手を打つことが出来ました。