ニッサン ノート(E12)
走行中突然変な音がエンジンからして、吹けなくなりエンストもするようになったとの事。
エンジンからもヒュンヒュン変な音がするそうです。
ロードサービスで積載搬送して入庫となりました。
エンジンは掛かりますがDやRレンジにシフトするとストンとエンジンが止まってしまう時があります。
それに空ぶかしをするとヒュンヒュンとかなり大きな音が響き渡ります。
音の出どころを探ると一目でわかる故障個所がありました。
これはスーパーチャージャーの出口で加給圧の掛かった空気が通るダクトです。
樹脂製で出来たこの部分がバックリと剥離してしまっていました。
樹脂を溶かして溶着させているようですが、ここが剥がれてしまって加給圧が逃げてしまったことが今回の不具合症状でした。
吸気管にたくさんの補強リブが入っていることから加給圧を抑え込むことがどれだけ大変かがうかがえます。
もちろんこのような部分を接着修理しても加給圧には耐えられませんので吸気ダクト自体を新しいものに交換して作業完了いたしました。
従来金属製のダクトを使用していましたが、コスト面や造形の複雑なものの作りやすさから樹脂部品へと置き換えられてきましたが長期にわたる劣化や振動による強度低下などでこのような弱い部部にしわ寄せがくる不具合が多くなりました。