ホンダ アコード(CF3)のご入庫
エンジンオイルが地面まで垂れているとの事。
漏れ箇所はエンジン後端部でオイル漏れをたどるとそこにはディストリビュータがありました。
この部品はカムシャフトで駆動するため中に回転するシャフトがありますが、シールが悪くなりエンジンオイルがシャフトを伝わり漏れ出していました。
デスビキャップ内側にもオイルが飛び散って掛かっています。
まだこの部品自体リビルトの供給がありましたのでリビルトアッセンブリーで交換します。
ディストリビューターの役割は複数シリンダーを持つエンジンに点火するための電気を分配(ディストリビュート)することと、ポイントと呼ばれるイグニッションコイルの1次電圧をオン・オフすることで2次電圧(スパーク電圧)の発生をコントロールする部位で成り立っています。
元々はディストリビュータとイグニッションコイルは別々の部品で連携することで点火系統として成り立っていたのですがそれぞれの部品が進化して一体化したのが今回の車両で使用されているタイプになります。
イグニッションコイル自体は小型化されディストリビュータ内部に組み込まれ、ポイントはずいぶん前にフルトラ化されピックアップコイルに替わり、点火時期はコンピューターで制御されるようになりました。
元々あったアナログなディストリビューターからデジタル化され進化された部分が組み合わされた時代の部品と言えます。
しかしこの先も点火系統は進化を進め、現代では各シリンダーごとにイグニッションコイルが付くダイレクトイグニッションタイプに変貌を遂げこのタイプの部品は消滅しました。
このころは別々の部品が一体化した時代でした。
あくまでも役割の違う部品が組み合わさっているためそれぞれの部分が壊れた時に全体を交換しなくてはならないという弱点もあります。
まだリビルトなり部品供給があるため修理に困りませんが今後供給がどこまで続くのかも気になる修理でした。