MINI クラブマンJCW(R55)のご入庫
冷却水が漏れていて足してもエンジンの下側に垂れてくるとの事
下をのぞくとエンジン下部に冷却水がかなりの量でポタポタ漏れ出しています。
このエンジンはサーモスタットやウォーターポンプが樹脂製のため劣化で割れやすく定番の故障とも言えます。
しかしこちらのお車、数年前にサーモスタットを他店で交換したことがあるとの事でした、確かにサーモスタットが漏れるとトランスミッション上部に冷却水がたれるのですが見えません。
サーモスタット本体の姿が見えずらいのでともあれ交換を前提で部品を取り外していきます。
分解してみて原因はわかりました、冷却水漏れはサーモスタット本体ではなくそこにつながるウォーターパイプの割れでした。
御覧の通りぱっくり樹脂が割れているので冷却水はジャージャー漏れなのは当然です。
当店ではこのようなことがあるためサーモスタット交換時はパイプとセットで交換するのですが、前回サーモ交換を行った店ではパイプは交換しなかったようです。
サーモケースとパイプで樹脂の色が明らかに違い劣化具合が違いますので交換しなかったことがわかります。
パイプの差込口も劣化で簡単に割れてしまいました。
今回もサーモスタットは交換してあるとの事ですが数年経っているためパイプと同時に交換いたしました。
このエンジンではウォーターポンプも樹脂製ですので金属製に変更している社外のウォーターポンプに交換するのも定番の作業となります。
樹脂のウォーターポンプが付いている場合はこちらも同時に交換することもあります。
故障事例リンク
水回りの修理は漏れ箇所を直すと水圧が正常にかかるようになるため次に弱いところが漏れ出すことがあります。
樹脂部品は劣化するとこのような壊れ方をしますので何かの部品を交換する際は付随する部品も取りこぼさないように交換することが不具合を回避することになります。