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故障修理・整備 フォルクスワーゲン

VW ポロ(6R)多重不具合

VW ポロ(6R)のご入庫

メーターに警告灯がたくさん出たとの事で搬送されてきました。

入庫時のメーターはこのよう警告灯が複数点灯しています。

 

まずは診断機で何の故障で警告灯が点灯しているか読み出します。

スピードセンサーに関するものやエンジンに関するものが主に出てきましたが、コンピューター同士で連携しているため故障コードもそれぞれが関連しあってしまうことも多いので一つ一つ精査していきます。

 

まずはメーター内の横滑り防止装置に起因する警告で、システムの基軸になるセンサーであるスピードセンサーから見ていきます。

スピードセンサーはそれぞれの車輪に装着されているのですが後輪左右ともに故障コードを検出しています。

しかしよく見てみると現在起きている故障と過去に起きた故障が混在しています。

ひとまず故障コードを消去してみてみると左後輪(緑線)のみ波形が乱れていることがわかりました。

まずは左後輪のスピードセンサーを交換します。

磁界の変化で車軸の回転を読み出すセンサーなのですが、比較的故障が起きやすい部品です。

交換後はしっかり反応するようになり正常に作動するようになりました。

 

横滑り防止装置に関連する警告灯の点灯は収まりましたが、エンジンチェックランプは点灯します。

残っているということは、この故障は先のスピードセンサーとは関連性はなかったといえます。

故障コードはエアインテーク(吸入空気)の流量不足のエラーです。

エンジンは空気を取り込むのですが、それがあまり入ってきていませんというエラーなのでエアクリーナーの汚れなど点検します。

エアクリーナーは真っ黒です。

 

吸入空気に関連するところではスロットルバルブの汚れも問題になりますのでこれも清掃します。

チェックランプ点灯するタイミングがアクセルオフの停車寸前なのでスロットルバルブも原因の一つでしょう。

交換洗浄後は故障コードの検出はありませんので解消したと判断します。

 

ここからはチェックランプとは全く別件なのですが、入庫した時点からやたらガーガーうるさいエンジンというのが気になっていました。

原因はエアコンのコンプレッサーです。

コンプレッサー自体のベアリングがダメになり異音を発生させていました。

 お客様もこの音は気になっていたたとの事ですので交換させていただき異音も解消しました。

 

次にもう一つ気になることでエンジン始動の際のクランキングがやや重い感じがしたのでバッテリーを点検するとほぼカラの状態でしたのでこちらも交換させていただきました。

これでようやく複数あった不具合をつぶすことが出来ましたのでテスト走行を行います。

 

順調に不具合が解消されているのを確認して帰路に就こうとしたときにまたあの横滑り防止装置関連の警告灯が点灯しました。

再度、診断機で故障コードを読み出してみると今度は右後輪のスピードセンサー信号のエラーを検出しました。

そうです、初めに検出していた過去故障で検出していた右後輪側が走行を重ねて出てきたのです。

今度は右後輪のセンサーが全く反応しなくなっています。

左センサーは完全に壊れていたのですが右センサーは波形を出せるときと出せない時がまばらに起きていたと思われます。

右センサーを交換して再度走行テストを重ねて四輪スピードセンサーがシンクロしていることを確認して作業終了となりました。

 

横滑り防止装置のエラーは単にセンサーの故障は軽微な部類で、コンピューター自体の故障も比較的多いため今回のように左右同時に故障を検出する場合はコンピューターも疑わなければいけないため、お客様にはまず信号が出ていない左のセンサーから交換することを提案していました。

結果的には左右両方のセンサーが壊れていたのですが、コンピューターは正常であったため被害としては少なかったとも言えます。

 

今回の車両ではこれだけの不具合が重複していたのですが、当然これだけのものがいっぺんに壊れることは考えられません。

お客様にいきさつをお聞きすると、今までは中古で車両購入したお店で見てもらっていたが、そこは整備は得意ではなく他に委託して直してくれていたそうなのですが、毎回治っているのか治っていないのだかわからないような説明で返されていたそうです。

エンジンからの異音(コンプレッサー故障)も症状が出ていない?との回答だったそうです。(異音は常に出ている状態でした )

整備伝票も渡されていないとの事で何をやったのかもよくわからず、煮え切れなくなって当店にご来店されたのが今回のいきさつだそうです。

 

結果的には車両を拝見する限り修理もうまくいっていないですし適切なメンテナンス(エアクリーナー・バッテリー等)の提案もできていなかったのが重複トラブルの大きな要因と考えられます。

 

 

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