プジョー508のご入庫
エンジン警告灯が点灯したとの事 よく見るとAd blue(アドブルー)の警告灯も点灯しています。
診断機で故障コードを読み出すアドブルーシステムの故障コードを検出しました。
こちらのお車はディーゼルエンジン搭載車になるのですが排気ガス中の窒素酸化物を還元するためにアドブルーと呼ばれる尿素を排気ガスに噴射するシステムが付いているのですが、そのシステムに何らかの故障が起きているとの事。
この車両はまだ新車保証範囲のためディーラーで保証整備を受けることになりました。
ディーラーではこの故障コード検出の場合は、ポンプの故障らしくアドブルータンクのアッセンブリー交換が必要だと説明を受けました。
しかしタンクの日本国内の在庫がなく3か月ほど待つ必要があるとの事・・・
3か月後、部品が入荷してタンクの交換を終え故障コードの検出も収まりました。
交換した部品を見せてもらいます。
こればアドブルーのタンクで制御ユニットやポンプが一体になっているためアッセンブリーでの交換になってしまうそうです。
今後問題なのは、今回起きた車両の走行距離がわずか2万㎞台であったことと、プジョーのほかの車種でも同様の不具合が比較的当たり前のように起きているというお話を聞いたことです。
今回の部品が次に壊れないように改善がされていればよいのですがそこもよくわからないようですし、日本国内の部品在庫が少なすぎ供給が非常に悪いことは心配になります。
アドブルーシステム自体は排気ガスに噴霧するためエンジン性能に直接の影響は与えません、しかしアドブルーが入っていない状態で走行ができないようにもともと制御されているため”アドブルーが入って無い”というエラーを検出するような故障が起きればエンジンは掛からないように制限が掛かってしまい走行不能になる可能性があります。
排気ガスの環境問題改善のためシステムが複雑になったのは当たり前ですが、何かをよくするための従来なかったシステムが現れ、それが故障して走れなくなるとかすぐに直せないまたは高額の部品代を虐げられるということが増えた現代車、実はこのような不具合が増えてきているのが現状で今後の自動車維持を考えさせられます。