VW ゴルフ6のご入庫
お電話で”カギが回らずエンジンが掛けられない”とのご連絡を受けました。
遠隔ではどうにもできませんのでロードサービスで搬送されました。
入庫時、キーは回りませんのでエンジンは掛けることができない状態でしたが何度かチャレンジすると何とかキーは回り掛けることが出来ました。
キーが回らない時は何かに引っかかっているような感じがしますのでキーシリンダーかその奥のロックユニットに不具合が起きているようです。
キーユニットを外すとこのような形をしています。
さらに分解するとこのような部品構成になっています。
左からイグニッションスイッチ 中央がステアリングロックユニット 右がキーシリンダーとなります。
キーシリンダーもイグニッションスイッチも引っかかりなどなくスムーズに回転します。
しかしロックユニットは回転に渋りを感じますしステアリングロックの動きもスムーズではありません。
渋りがあったり引っかかりがありますのでロックユニット内部に不具合があると判断します。
本来、非分解部品ですが真の不具合の原因を探るため分解してみます。
小さな金属の破片も出てきましたが、ロックユニット内部に割れた痕がありますのでここが割れて破片が引っかかり回らなくなったと思われます。
ロックユニットを交換して不具合は解消しました。
正常なロックユニットはこのように動作します。
このような内部の破損に対する故障は設計などの問題なので使用方法などに対しては注意のしようがない不具合と言えます。
※ロックユニットは非分解部品のため分解してでの修理は行っておりません。