栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 スズキ

スズキ ソリオ(MA15S) エアコンが効かない

スズキ ソリオのご入庫

エアコンが効かないとのご依頼。

まずはどのように効かないのか問診をしますと、アコンの冷え具合は 効くときはすごく冷えるが効かない時は全く冷えないとの事。

他店で”日射センサーが悪い”との指摘を受けたそうですがよくわからなかったそうです。

日射センサー?

お客様に他店で診断機を接続していたの時工場の中でなかったか確認すると、やはり工場内でつないで診断していたとの事。

日射センサーはダッシュボード上にあり日射の当たり具合でオートエアコンの補正をするものでこれが壊れて全く効かなくなることは考えられません。

日射を浴びない日陰の工場内ではエラーコードを検出する(実際にはエラーではない)のが一般的です。

実際当店で診断機を接続してモニターすると日陰ではエラー、日なたでは故障を検出しませんでしたので正常と判断しました。

他店での診断で余計なことを惑わされそうですが日射センサーはシロです。

 

本題の故障探求に掛かります。

確かに冷気が出ませんのでコンプレッサーが作動しているか確認すると回っていないことが確認することが出来ました。

 

次になぜコンプレッサーが作動しないかを考えていきます。

コンプレッサーが作動するための条件としては
①冷媒ガスが一定量以上入っている。(低圧センサーが作動する以上入っていること)
②コンプレッサー(今回はマグネットクラッチ)に作動信号が入力されていること。

簡単にですがこのようなことが必要です。

まず①のガス量ですが簡易的に見てガスが入っていることが確認できたので①はクリアです。

次に②ですがコントロールパネルのA/Cスイッチを入切してもマグネットクラッチはONしません。

そこでコンプレッサーのマグネットクラッチをコントロールするマグネットクラッチリレーに先ほどのA/Cスイッチと連動して信号が掛かるか見てみるとここにはしっかりかかっています。
※室内のコントロールパネルからコンピューターを介してマグネットクラッチリレー間は正常と判断できます。

次にマグネットクラッチにリレーと連動して電源が掛かるか点検するとしっかり掛かることが確認できました。
※リレーの位置、マグネットクラッチへのアクセスのしやすさで点検する順序は車種により変わります。

マグネットクラッチへしっかり電気が掛かっているということはそれ以外の制御する信号は正常と判断できますのでマグネットクラッチの内部故障だということが断定することが出来ました。

冷房が効く時と効かない時があるのはマグネットクラッチが時折作動してコンプレッサーが回りだすときがあるのでその時だけ冷房が効いているためでした。


マグネットクラッチが作動しないことでコンプレッサーが回らなかったことになるので、マグネットクラッチだけ交換すれば故障は解消しますが、こちらのお車14万km走行していることからコンプレッサー本体もそろそろダメになってもおかしくないですし、リビルトコンプレッサーでしたらマグネットクラッチ単体交換と価格もそれほどの差がありませんのでコンプレッサーASSYでお取替えとなりました。

先ほど正常に作動していましたリレーも負荷が掛かっていますので予防的に交換をします。

 

エアコンが効かないというトラブルに対して原因は多岐にわたります。

冷媒ガスが足りなかったり今回の様にコンプレッサーが作動していないなど様々な原因があります。

診断機で読み出す故障コードはあくまでも故障診断の糸口にすぎませんので、整備する側はお客様から症状をよく聞きだし、車両の状況を見極めたうえで故障探求を進めなければなりません。

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

クライスラー イプシロン(312)エアコンコンプレッサー圧縮不良

クライスラー イプシロン(312)ご入庫 エアコン(冷房)が効かないとの事。 入庫時は効きが甘いとはいえ冷風は少しは出ていますのでエンジンルームを確認するとコンプレッサーは回っています。 初めに冷媒システムの基本であるガス量の確認から行っていきます。 この車両は500g±40gが規定量ですが80gしか回収できませんでした。 冷媒ガスが完全に足りない状態です、これでは当然冷房は効かないのは当然なので規定のガス量に充填して点検を進めます。 しかし、規定のガス量を入れても冷風はあまり出てきませんので、規定のガス ...

続きを見る

BMW X3(F25)エンスト

BMW X3(F25) 走行中突然エンジンが止まってしまいクランキングし直してもエンジンが掛からないとのご連絡 クランキングは勢いよく出来るようなのでバッテリーなどには問題なさそうです。 電話でいろいろ指示して試しましたが掛からないようなのでレスキューを手配することになりました。 しばらくして積載車で運ばれてきましたが、その時には正常にエンジンが掛かるようになっていました。 診断機で故障コードを読み出してみると ・11A002 高圧燃料妥当性:圧力が低すぎる ・481B01 制御電圧EPKSが低すぎます ...

続きを見る

トヨタ ランドクルーザープラド(KZJ78)発進加速不良

トヨタ ランドクルーザープラド(KZJ78)のご入庫 発進がもっさりしていて進まない感じがするとの事。 こちらのお車オートマチック車両でミッションのトラブルなのかエンジンの出力の問題なのかお電話ではわからないので自走可能との事で乗ってきていただきました。 入庫時、確かにDレンジで発進すると進みが悪い感じがしますがLレンジで発進するとちゃんと進みます。 どうやら2速発進してしまっているために加速がもっさり感じたようです。 しばらくテストしているとオーバードライブランプが点滅し始めました。 このランプはオーバ ...

続きを見る

8月の休業日 お知らせ

8月の休業日は、10日(日曜日)から17日(日曜日)及び3・24日・31日(日曜日)は休業させて頂きます。

続きを見る

メルセデスベンツC200(W205)エアサスペンションスローパンク

メルセデスベンツC200(W205) 朝になると駐車場で車体後方が傾いているとの事。 この車両は4輪エアサスペンション車両で、傾きはエンジンを掛けると直るということからエアサスペンションのベローズからのエア漏れが考えられます。 後輪のサスペンションバネであるベローズ(エアスプリング)から少しずつ空気が抜けることで車体が沈み込み傾きます、エンジンを掛けるとエアポンプも作動して空気を送り込むことで車両姿勢は正常に戻ります。 後輪のベローズを交換します。 見た目では何ともありませんが石鹸水を掛けてエア圧を加える ...

続きを見る

メルセデスベンツ A180(W169) CVTエレクトロユニット故障

メルセデスベンツ A180(W169)のご入庫 トランスミッションエラーが出て変速しなくなってしまうとの事。 診断機にて故障コードを読み出すと。 ・0793 セカンダリスピードセンサー  スピードシグナル使用できず ・0722 アウトップトスピードセンサー スピードシグナル使用できず ・0896 CVTの許容されていない低速への変速 を検出しました。 このモデルもかなり年数が経ってしまいましたが定番の基盤故障での故障コードと一致します。 エレクトロユニットを取り外して基板修理をできる業者様に送り修理依頼を ...

続きを見る

VW TTクーペ(8J)ヘッドライト光量が出ない

VW TTクーペ(8J)車検でのご入庫 灯火類の点検 一件何の問題なさそうですがBVGFTRBBBBBBBBBBBGFTR76大きな問題が潜んでいます。 それはヘッドライトの光量です。 左のヘッドライトの光軸調整の上、光量測定を行いますがこちらは全く問題なし。   しかし右側は測定が出来ないほど光量が低いです。 肉眼で見比べると何となく右側が暗い感じがしますが実際に測定すると左の1/3ほどしか光量が出ていませんのでこのままでは保安基準不適合です。 このヘッドライトはキセノン(HID)タイプのプロ ...

続きを見る

ミツビシ パジェロミニ(H56A)ブレーキペダルが重い

ミツビシ  パジェロミニ(H56A)のご入庫 ブレーキペダルが重くてかなり強く踏まないと止まらないのと、ブレーキを踏むとエンジン回転が上昇するとの事。 ブレーキペダルにはマスターバックと呼ばれる倍力装置が装着されており軽い踏力で強くブレーキが効くようになっています。 このマスターバックが壊れると倍力装置が働いていないわけですからかなり強く踏み込まない限りブレーキは効かず車両を止めるのは難しくなります。 次にブレーキを踏むとエンジン回転が上昇するという不具合ですが、これもマスターバックの故障に起因します。 ...

続きを見る

スマート フォートゥー ワイパーリンク脱臼

スマート フォートゥーのご入庫 ワイパーが動かない、何か前のほうから動いている音だけがするとの事 入庫時ワイパーアームは動きませんがワイパーモーターの作動音は聞こえるのでこの音のことをお客様はおっしゃっていたようです。 このような場合ワイパーモーターから先のリンクに異常があることがほとんどです。 分解していきます。 ワイパーリンクは隙間から見えていますが外すことはできません。   いろいろ外してようやくワイパーリンクを取り外しました。 リンクのジョイント部分がさびて外れてしまっています。 樹脂のブッシュが ...

続きを見る

トヨタ プリウスα(ZVW40) エンジンがガタガタする

トヨタプリウスα(ZVW40)のご入庫 エンジンチェックランプが点灯してエンジンがガタガタするとの事。 チェックランプが点灯しているので故障コードを読み出します。 ・P0401 EGR流量不足 を検出しています。 EGR(Exhaust Gas Recirculation)とは排気ガスの一部を吸気側に戻して最高燃焼温度を下げるなど行うシステムになります。 EGRガス流量にエラーがあると検出しました。 まずは排気ガス流量をコントロールするEGRバルブを取り外して点検します。 バルブが見事に開きっぱなしで固着 ...

続きを見る

-故障修理・整備, スズキ

© 2025 増高自動車工業有限会社