アバルト595のご入庫
走行中チェックランプが点灯したが走行を続けても良いか?との連絡。
エンジンのチェックランプが点灯したようですが、電話では何の故障で点灯したかはわかりませんのでレッカー搬送するようにお伝えして搬入となりました。
エンジンチェックランプ点灯
診断機で故障コードを読み出すとO2センサーのヒーター故障を検出しています。
O2センサーにしろラムダセンサーにしろ排気ガス中の残存酸素量を読み取るセンサーなのですがある一定の温度以上でないと正確に機能しません。
そこでセンサー内部にヒーターを装着して早く適正温度に上げてセンサーが機能するようにします。
センサーとヒーターが一体になっているのですがそのヒーター系統が故障を起こしたわけですが、一体ですのでO2センサー自体の交換となります。
交換後は正常に機能するようになりました。
結果としてエンジンの温度が上がっていればO2センサー自体はヒーターが無くても作動しますので走行不能になったり何か他の部分を壊してしまうということはなくチェックランプ点灯以外は無症状の不具合でした。
このようにチェックランプが点灯しても何の不調も感じない故障はたくさんあるのですが、実際に何の故障か読み出すまでは私たちも大丈夫というわけにはいきません。
それにチェックランプが点灯している状態での公道走行は法的にもNGです。
そのため当店では、お客様の入られている保険やJAFなどのロードサービスを利用して頂き搬送することをお勧めしています。
法的にNGということもあるのですが、2次的な故障や事故を誘発する可能性も有る故障もありますのでここは重要なことになります。
現代の車両は複雑化していますので電気的な故障の突発的な発生頻度も増えています、機械である以上故障はしますので、その時に困らず対処するために様々なバックアップをして安全に対処することが重要です。