栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 ニッサン スズキ

ニッサン モコ(MG33S)CVTフルード交換

ニッサン モコ(MG33S)のご入庫

ご用命は、他店では走行距離が伸びているため断られたCVTフルードの交換です。

走行距離12万kmを超えてしまっていますが、交換しなくて良いとは思えないので他店に行ったそうですが距離が伸びているため断わられ当店のブログをお読みになりご来店されました。

 

交換履歴もよくわからないので、交換方法をよくご説明してオイルパンを外して慎重に作業を行います。


抜いたフルードもご覧の通り

 

走行距離も伸びて当然各部分摩耗もしています、そこで高性能CVTフルードを使用することで性能低下分を補います。

 

交換作業で特に重要なのは油量の管理です。

メーカーごとに適正温度も測定方法も違いますので特に注意が必要になります。

当店では、距離が伸びてしまった場合は今回のようなオイルパンを外してでの交換をお勧めしています。

 

自動変速タイプのトランスミッション(AT・CVT・DCT)のフルード交換について様々な意見がネットでは飛び交っています。

マニュアルミッションよりも複雑であるが故、故障が多いのも事実です。

ただ、それが本当にフルード交換がきっかけで起きたものなのか?そうではないのか?はよほどの検証を行わない限りはわからないハズなのですが一つの経験・結果だけで検証もせずネットに書き込まれてしまう時代、何が本当なのか分からなくなるほど情報が錯そうしています。

当店のブログでも、ミッショントラブル事例は幾度となくご紹介していますが電子的な故障以外で、フルード交換が引き金になったトラブルは人為的なミスが原因であることがほとんどです。
※注意:もともと不具合を抱えているミッションに対してフルード交換して改善するか試してみるということもありますがそれはあくまでも元々悪いものが良い方向に行けばよいよね という程度のもので交換して悪くなることも大いにあるという承諾の元に行われますのでそのような事例は除きます。

ミッションのフルード交換は、交換方法を間違えれば簡単に壊すことが出来ますので細心の注意が必要です。

細心の注意と大袈裟に言っても、内部に発生している汚れをなるべくかき回さずに外部に廃棄して制御にエラーを起こさせないようにするとか、フルードレベルの調整は設計時点でかなり緻密に計算されている物なのでしっかり調整できているか等、整備士としてはごく当たり前のことを丁寧に行うだけなのですが、他店(ディーラも含む)にて交換された後調子がおかしくなったという話(リンク)は、本当によく聞く話です。

いかに、当たり前のことが出来ず故障を呼び込むようなことが世間では多く行われているかということです。

 

フルード交換に関してはメーカー・車種によってそれぞれ調整が違ったり使用するフルードも違います。

当店でもすべてのメーカーや車種に関してフルード交換を網羅しているわけではありませんし、メーカーが整備書に記載している方法が本当にベストなのか もっと良い方法が無いか等、日々考え行っています。
※メーカーによってはいまだに無交換を謳っているものもありますので。

 

当たり前のことをしっかり行うようにするためお待ちいただいてでのフルード交換はお受けしておりません。
※温度管理が低い車両はフルード温度を常温近くまで下げなければなりません。

最低でも朝から夕方までの一日お預かりさせていだだきます。

よくご質問を受けますので、気になっている方は過去のブログをお読みになって参考にしてください。

 

 

 

 

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

いすゞ エルフ(NJR85)DPD分解洗浄②

強制再生もできなくなったこちらの車両、各部点検してDPDに詰まりがあることが確定したので分解洗浄を行うことになりました。 いすゞ エルフ(NJR85)DPD分解洗浄① 外したDPDはこのような形をしています。 中は酸化触媒とDPDのセクションに分かれます。 初めにエンジン側の酸化触媒の入り口を見てみます。 ここはエンジンから出てきた排気ガスをもろに受けるところになりますが大きなススの塊で半分近くふさがっています。 次に分解していきます。 DPDの入り口側はパッと見た感じあまり汚れていないように見えます。 ...

続きを見る

いすゞ エルフ(NJR85)DPD分解洗浄①

いすゞ エルフ(NJR85)のご入庫 DPDの堆積限度を超えてそのたびに対策していましたが(事例リンク)いよいよ強制再生もできなくなってしまいました。 正常な状態ですとDPDの差圧が大きくなるとススで詰まっていると判断して自動的に強制再生が始まります。 しかし、"強制再生を無視したり" "使用過程の不利な癖"などで詰まりが解消しないことが続くとエンジンチェックランプを点灯させてフェイルセーフを掛けます。 ※フェイルセーフはメーカーによって条件や作動の仕方は変わります。   こちらの車両、チェック ...

続きを見る

FIAT パンダⅢ(312)ダブルマスフライホイール破損

FIAT パンダ(312)のご入庫 ディーラーでダブルマスフライホイールの故障を指摘されて当店にいらっしゃいました。 まだ走行できる状態でご入庫されましたがエンジン振動が大きいのとデュアロジックシステムもエラーが出てギア抜けを起こしたそうです。 ディーラーで診断済みとの事ですが、当店でもディーラーでの診断結果と実車を確認した上で同様の診断結果となりダブルマスフライホイールの故障が起きていると判断しました。 基本はクラッチオーバーホールと同様の作業になりますのでトランスミッションを取り外してクラッチを点検し ...

続きを見る

MINI クーパーSDクロスオーバー(R60) チャージランプ点灯

MINI クロスオーバークーパーSD(R60)のご入庫 チャージランプが点灯するとの事。 チャージランプとはバッテリーの形をした警告灯ですがバッテリーの良否を表示しているわけではなく充電系統に異常があることを警告するランプになります。 充電系統のカナメである発電機であるオルタネータを点検すると何やらゴムカスのようなものがベルト周りに多数飛び散っているのがわかりました。 このディーゼルエンジンでよく起こる不具合の可能性があります。 結果として予想通りクランクプーリーのダンパーゴムが剥離したことでプーリー自体 ...

続きを見る

シトロエン C3 納車整備?

シトロエン C3のご入庫 中古で購入したこちらの車両、購入時車検を取ったうえで納車されたようですがブレーキが無いように見えるので点検してほしいとのご依頼。 走行距離4万㎞台なのでそれほど傷みはないかと思われますが、ブレーキを簡単にチェックするとフロントブレーキパッドがほとんどありませんしブレーキディスクローターの摩耗も激しいのがすぐにわかりました。 車検は購入時に取っているがちゃんとした整備が行われていないようですので当社で法定点検を行いリセットの意味で全体をメンテナンスを含めた点検整備行うことになりまし ...

続きを見る

メルセデスベンツ CLA180 エアバック警告灯点灯

メルセデスベンツ CLA180 メーター内にエアバックの警告灯が点灯したとのこと 診断機にて故障コードを読み出します。 B005013 運転席シートベルトバックル機能障害・断線 このようなエラーコードを検出しました。 シートベルトバックルとはシートベルトを装着するときに差し込む部分のことで、この部分の機能障害を訴えてきました。 バックルアッセンブリーを交換します。 交換後はエラーの検出も収まりました。   従来からシートベルトバックルにはシートベルトをしないと警告灯や警告音を発報するスイッチが内 ...

続きを見る

FIAT 500L ツインエア ドックボーンマウント切れ

FIAT500Lの車検でのご入庫 500Lは正規での日本未導入車両で、こちらは500Lのツインエア搭載モデルになります。 車検整備はいつも通りの内容ですが点検時交換必要か所を発見しました。 エンジン下部にあるエンジンマウントですが切れてしまっていてエンジン全体が前後に大きく動いてしまっている状態です。 ドックボーンマウントなどと呼ばれるロアマウントになります。 FF車ではこのように下側でエンジンの動きを抑制するマウントは良く採用されています。 交換が必要ですが並行車両なので日本国内で部品の流通が無いため海 ...

続きを見る

ルノー ルーテシアⅢ(クリオ)エンジン掛からない

ルノー ルーテシアⅢ(クリオ) エンジンが掛からないとのことで搬送されました。 症状が起きた時のシチュエーションをまとめます。 ・マニュアル車でギアを入れたたままでクラッチを踏まずにクランキングをしてしまった。 ・その直後からクランキングが出来なくなった。 ・ジャンピングをしてもうんともすんとももいわない。 ・メーターの表示も作動せず黒いまま 上記状態で搬送されましたので、車両の状況を確認していきます。 ・キーを回してもメーターの作動は無くスターターモーターも全く反応していない状態。 ・バッテリーの測定値 ...

続きを見る

年末年始休業日のお知らせ

年末年始は、28日(日曜日)から4日(日曜日)は休業させて頂きます。 10.11.12.18.25日も休業となります。      

続きを見る

整備の質

以前から時折見かけてはいましたが最近あまりにも多いブレーキドラムの給油方法。 雑すぎる給油が気になって仕方がありません。 ドラムブレーキのドラムを外すとこのようになっています。   写真ではよくわからないかもしれませんがグレー色のモリブデングリスを塗りたくっています。 金属部分同士がこすれる摺動部分に給油が必要なのですが、必要個所以外にもグリスが大量に付着していて、バックプレートなどは全体にわたってグリスが付着しています。   関係のない所にもたくさん付着しています。 グリスの付着具合から当社で ...

続きを見る

-故障修理・整備, ニッサン, スズキ

© 2025 増高自動車工業有限会社