ユーノス ロードスター(NA6)のご入庫
ご用命は車検整備ですが、年数も経っていますのでタイミングベルトや悪いところも見てほしいとのご依頼です。
平成3年式で、30年近くたったお車ですが比較的状態は良さそうです。
しかし、劣化は否めませんのでリフレッシュするために的を絞り作業メニューを考えます。
まずはお客様が懸念していたタイミングベルトですがエンジンを下から覗くと冷却水が漏れてしまっています、タイミングベルトで回されているウォーターポンプが原因として考えられますのでタイミングベルトの交換は決定です。
タイミングベルト交換の際に外すヘッドカバーもオイルが漏れていますのでパッキン交換ですね。
下廻りではブーツ類が切れていたり劣化でひびだらけなのでフロントの足回りのブーツ類は全交換です。
タイミングベルト交換の際もオイルシールから漏れているので当然交換です。
外側のドライブベルトも劣化してキュルキュル音が出ていましたので交換。
交換後、走行テストで停車寸前にエンジンがストールするほど回転が落ち込むことに気が付きました。
ロードスターでありがちな故障ですが、クラッチスイッチの不良が考えられます。
クラッチペダルを覗くとクラッチスイッチの受けが無くなってスイッチが作動していませんでした。スイッチと受けを交換してエンジン回転の落ち込みは解消しました。
一通り整備を行い安定して乗ることが出来るようになりました。
しかし、30年前のお車ですので今後も部分部分で時間を巻き戻してあげる必要があることをご説明して今後のメンテナンスメニューを作成しました。
若いオーナー様ですがこのように時間の経ったお車に興味を持ってもらえることはうれしいものです。