スズキ ハスラー(MR31S)のご入庫
ご用命は、”オイルパンを外してのCVTF交換”のご依頼です。
走行距離5万km代のこちらのお車、新車から一度もCVTF(CVTフルード)は交換していません。
まずは、ドレンからフルードを排出します。
ここから抜けるフルード量は総量5.7Lに対して1/3程度2Lほどしか抜けません。
次にオイルパンを外します。
オイルパンには鉄粉を吸着する磁石があるのですがかなりの鉄粉の量です。
ストレーナーの吸い込み口をのぞくと液体パッキンのカスが引っ掛かっています。
これは新品を工場で組み立て時にあふれた液体パッキンが剥がれてフルードに混ざったものがストレーナーに引っ掛かったものです。
もしこれがストレーナーに引っ掛からずミッション内部に侵入すればこれだけ大きな不純物、必ずトラブルを起こす原因になっていたでしょう。
新車組み付け時でもこのようなことが起きるのです。
オイルパンを綺麗にしてストレーナーも新しいものに交換です。
フルードチェンジャーで内部に残ったフルードをフラッシングして、最後に規定量に合わせて終了です。
今回使用フルードは、NUTEC ZZ52 新型低粘度ATF・CVTフルードの性能をクリアしている高性能フルードです。
お客様、オイルやフルード交換の重要性をご理解していましたが、メーカーでの交換不要の指示が気になって当店にご来店なさりました。
フルード交換もどのような内容で行っているかということは非常に重要で、単にドレンから抜いただけでは1/3しか交換出来ず、汚れが薄まっただけだということがお分かりになるかと思います。
交換した結果と内容をご説明してやはり、交換方法と油脂類の交換の重要性を再確認なさっていました。