スズキ ジムニー(JA11)
マニュアルミッションの1速と2速にシフトしずらいとの事
クラッチの切れを確認してちゃんと切れている中で走行してシフトが入りずらいことを確認できました。
他にシフトレバーの遊び等もないようなのでミッション内部の不具合と判断してオーバーホールすることになりました。
分解してみるとシンクロナイザーリングのハブとのキー溝が削れているのを発見しました。
シンクロナイザーリングは、回転差のあるギア同士にブレーキを掛けて同期(シンクロ)させる役目をしています。
摩擦面の摩耗や噛み合い歯の摩耗が起きるとギア鳴りやシフトしずらくなるという症状が現れます。
今回はハブスリーブのキーが当たる部分が削れたことによりブレーキの当たりが悪くなったり、スリーブがスライドしないことで症状が現れた模様です。
原因はここで間違いありません、シンクロナイザーリングを交換しました。
せっかくトランスミッションを下ろしたのでクラッチも滑りなどありませんが交換します。
クラッチディスク自体の厚みはまだまだありましたが・・・
レリーズベアリングの当たり面の摩耗はひどいです。
クラッチディスクのダンパースプリングもへたって遊んでしまっています。
やはりこちらも交換時期でした。
1速・2速のシンクロナイザーリングの交換とクラッチを交換して不具合は解消しました。
マニュアルミッションでギアを変速している部分はこのシンクロ機構です、ギア本体は常時噛み合い式ですので実際にはあまり摩耗しません。
2速ギアのように使用頻度が激しいところではシンクロが傷みますので今回のような症状が起こります。
定期的なオイル交換(4万km毎)と丁寧なシフトワーク(クラッチも含む)が長持ちさせる秘訣です。