栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 ニッサン

ニッサン PAO ブレーキペダルが深い

ニッサン PAO(パオ)のご入庫

平成2年式でとても懐かしい車ですね、当時マーチをベースに製作されたパイクカーと呼ばれた車種です。

ご用命は、この車を購入したばかりだが なんとなくブレーキペダルの効き始めるところが深い感じがする” ”もともとこんなものなのか異常があるのかわからない”とのこと

走行テストをしてみると、ブレーキの効き自体に問題は感じられません、しかし指摘の通りブレーキが少し深い感じはします。

リフトに上げて点検をしてみると後ろのブレーキの隙間が上手く調整されていないのがわかりました。

後輪を回してみるといつまでも回り続けますね。実はこれは隙間調整が広すぎてシューとドラムが全く擦れていないため回り続けているのです。

 

ドラムブレーキは、名前の通りドラムがかぶさっていてその内側でブレーキシューが広がり突っ張ることで制動力を発生させます。

 

ブレーキシューのライニングもかなり薄くなっていましたので交換してから調整を行います

隙間は、サイドブレーキを引くことで自動的に調整できる仕組みになっていますがこの自動調整は大雑把なものでブレーキのタッチを左右する細かな調整はできません。

そこで、整備士がアジャスティングスクリューで細かな隙間調整をする必要があるのです。


ドラムをかぶせた状態で裏側のサービスホールから先ほどのアジャスティングスクリューを回して隙間の微調整を行います。
※サービスホールが無い車種もあります。

 

調整後のタイヤの回転がこちら

かすかに擦りかつ引きずらないという調整が必要になります。

ドラムが円であるのに対してシューは構造上真円ではないので隙間を狭めるとわずかに擦れるのです。

この擦れ加減が隙間調整で重要になります。

適切な調整によりブレーキペダルの深さも上がりましたし、制動初期の前のめりになる姿勢変化も緩和されました。

前輪に採用されてるディスクブレーキは、構造上調整を行うことが出来ません。後輪がドラムブレーキを使用している場合この隙間調整不良によって単にブレーキペダルが深くなるだけでなく、前後で制動し始めるタイミングがずれるため制動時の姿勢に大きく影響するのです。

本来、車検の際などに調整することは当たり前なのですが、車検後なのに隙間が広いままの車両をよく見かけます。

最近の車検整備でよくある事なのですが整備士がテスト走行をしなかったり、ブレーキのタッチに関する重要性の甘さや整備士自体の感度の低下がこのようなことを引き起こしているのかもしれません。

 

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

アルファロメオ ジュリエッタ オーバーヒートランプ点灯

アルファロメオ ジュリエッタ1.4のご入庫 オーバーヒートランプが点灯したとの事 この警告ランプは危険ですのでロードサービスで搬送してもらいました。 症状が発生した時の様子をお聞きするとエアコン(冷房)の効きが急に悪くなったためガソリンスタンドで診てもらおうと立ち寄ったところ今度はオーバーヒート警告灯が点灯したとの事。 ガソリンスタンドでは電動冷却ファンが回っていないのではないかと言われたようです。   点検を始めます。 エアコンを掛けると回るはずの電動ファンはやはり回っていません。そこで電動フ ...

続きを見る

ニッサン ノート(E12)突然の異音とエンスト

ニッサン ノート(E12) 走行中突然変な音がエンジンからして、吹けなくなりエンストもするようになったとの事。 エンジンからもヒュンヒュン変な音がするそうです。 ロードサービスで積載搬送して入庫となりました。 エンジンは掛かりますがDやRレンジにシフトするとストンとエンジンが止まってしまう時があります。 それに空ぶかしをするとヒュンヒュンとかなり大きな音が響き渡ります。 音の出どころを探ると一目でわかる故障個所がありました。 これはスーパーチャージャーの出口で加給圧の掛かった空気が通るダクトです。 樹脂製 ...

続きを見る

ニッサン ADバン(Y12)エンスト

ニッサン ADバン(Y12) エンジンがブルブルしてエンストするときがあるとの事。 入庫時はやはりラフアイドルの状態で今にもエンジンが止まりそうです。 診断機を使用して故障コードを読み出すと複数シリンダーのミスファイヤーとO2センサーに関するものを検出しています。 複数シリンダーでのミスファイヤーですと独立点火なため電気的な点火系統は考えづらいですし、O2センサーがリーン側でエラーを検出していますので空燃比に起因する故障と思われます。 症状をよく観察するとエンジンはかなり不安定ですが周期的に回転が上がり落 ...

続きを見る

アウディA5(F5) ウォーターポンプ冷却水漏れ

アウディA5(F5) 冷却水レベル警告が出て継ぎ足したがしばらくするとまた減っているとの事。 冷却水が漏れていることで減ると思われますがぱっと見た感じでは大きく漏れてはいないように見えます。 しかしこのエンジンではオーソドックスに漏れるところがあります。 インテークマニホールド側から見た姿ですがこの奥にあるウォーターポンプから漏れることが非常に多いです。 実際わずかなすき間からのぞくと冷却水が漏れているのがわかりました。 少しずつ漏れるのですぐに乾いてしまい下まで垂れてくるのが遅いので気が付きづらいのです ...

続きを見る

VW シャラン エンジン不調後 掛からなくなった

VW シャラン ガクガクするエンジン不調が始まったが何とか自宅にたどり着いた、しかし翌日はエンジンは完全に掛からなくなったということで積載搬送されました。 入庫時クランキングは出来ますが初爆がなくエンジンは掛かりません。 診断機を繋いで故障コードを読み出します。 バルブタイミングと空燃比に関する故障コードを検出していました。 バルブタイミングに関するエラーを検出していますので嫌な予感がしますが、基本的な点検は必要なのでガソリンエンジンの3要素”良い火花・良い燃料・良い圧縮”を点検していきます。 燃料ポンプ ...

続きを見る

マツダ RX-8 クラッチレリーズベアリング破損

マツダ RX-8 走行中、クラッチが切れなくなったとの事で積載搬送されました。 クラッチペダルを踏み込んでも何か変な抵抗があり、クラッチを完全に切ることが出来ずギアもうまく入りません。 以前からクラッチペダルの操作力が大きくなっているのでオーバーホールの時期であることをお知らせしていましたので、クラッチシステムに何か異常が起きていることは間違いないのでクラッチオーバーホールを行うことになりました。 トランスミッションを降ろしてクラッチシステムを見てみると・・・ レリーズベアリングが粉々に飛び散っていました ...

続きを見る

8月 夏期休業日のお知らせ

8月は、11日から18日 4日、25日は休業させて頂きます。

続きを見る

ルノー カングーⅡ エンジン掛からない

ルノー カングーⅡのご入庫 エンジンが掛からないとのことでご入庫 クランキングは正常にできますが初爆は無くかかる気配はありません、診断機で故障コードの読み出しを行いましたが特に何も検出しません。 このような症状で一番に疑うのは燃料ポンプです。 エンジンとしては単なるガス欠ですので故障コードの検出も無いためです。(一部の車種は燃料圧力に関してもモニターして故障検出するものもあります。) 実際にエンジン側でガソリンが来ていないのも確認できたので燃料ポンプ自体の点検を行います。 しかしこの車両、車体床に燃焼ポン ...

続きを見る

アルファロメオ 147TS 走行中ゴー音

アルファロメオ 147TS のご入庫 別件のご依頼でお預かりしていましたが走行テストで異音が発生していることに気が付きました。 スピードに比例してゴーと低い音が後方から聞こえてきます。 考えられる事として車輪軸の軸受けであるハブベアリングの不良です。 車両をリフトアップして後ろ車輪を手で回すとゴーと音が出ます、手で回したくらいでこれだけの音が出るのでは走行中はもっと大きな音になるのは当然です。 異音が出ている後輪のハブベアリングアッセンブリーを交換します。 ディスクローターを外すとハブアッセンブリーがあら ...

続きを見る

マツダ デミオ (DJ5)スピードメーター故障

マツダ デミオ(DJ5)のご入庫 スピードメーターが壊れて表示されないとの事 デジタルメーターですがデジタルが目まぐるしく動きスピード表示が出来ません。 https://masutaka.co.jp/images/VID_20240620_143921.mp4 それほど年式が経っていないようですがこの時代のマツダ車は比較的このような故障が多いそうです。 しかしメーターを新品に交換すれば部品代は非常に高額ですし、オドメーターの距離も変わってしまいます。 そこでメーター修理業者に相談して何とかこの表示部分の不 ...

続きを見る

-故障修理・整備, ニッサン

© 2024 増高自動車工業有限会社