ワゴンR(MH21S)のご入庫
ご用命は、ユーザー車検を受けに行ったら後ろブレーキの制動力が足りずに落ちてしまったとのこと。
お預かりして後輪ブレーキを点検します。
塩害地域で使用していたのでしょう、錆が酷いです!
よく見てみるとサイドブレーキレバーが引いたままの位置で錆の為固着しています。
ブレーキシューもライニングがほとんど残っていませんのでサイドブレーキが戻らないまま走行してライニングが摩耗してしまったため、フットブレーキを踏んでもストロークが足りなく制動力が出なかったものでした。
ブレーキシューを交換して、レバー類の錆を落としてスムーズに動くようにしました。
正常な状態になれば当然制動力も回復します。
今回、継続検査の際に制動力不足が数値として現れたことで気が付くことが出来たのは幸いでした。
何度かブログで書きましたが、継続検査と車検整備(法定点検)は別のものです。
検査さえ合格すれば車検は継続されます、しかし今回のようなドラムブレーキの中までは検査はしないので、ある程度制動力が出てしまっていたならば不具合を抱えたまま合格になって公道を走ってしまうことになります。
ユーザー車検を受ける場合でも、整備は怠らないようにしてください。