ランドクルーザー プラド(KZJ78)車検でのご入庫
車検の継続検査では、灯火類(ライト類)が正常に点灯していることも当然検査項目に入っています。
今回、こちらのお車ハイマウントストップランプが一部点灯しなくなっていることが保安基準に適合しませんでした。
一部点灯していなかったり、薄暗く点灯していたりあまり役に立っていない状態です。
このハイマウントストップランプの場合LEDと呼ばれる発光ダイオードが並んで光ります。
この中のひとつでも点灯しなければ厳密には保安基準不適合となります。
(保安基準不適合は車検も通りませんし当然公道も走行することは許されません)
しかし、LEDタイプの灯火装置は従来の電球とは違い内部のLEDだけを交換することは出来ず、ランプ全体での交換になるため非常に高額な部品となります。
実際、この車のハイマウントストップランプのお値段は3万円近くになります。
そこで、内部のLED部分を汎用のものに交換することにしました。
まずは非分解のストップランプですのでレンズを切り分けて内部のLED基盤を取り出します。
これは、最近は使用されることは少なくなった砲弾型のLEDで、この一つ一つが発光します。
この、内部のLEDを外して、現在主流のチップタイプのLEDが帯状に配列されたものに付替えます。
四角い黄色いものがLEDで非常にコンパクトになりながらも砲弾型に比べ光度もかなり上がっているのが特徴です。
点灯させるとこの通り、純正よりもしっかり明るく光るようになりました。
今回の修理方法のメリットは、まず修理代が安く済ませることが出来ることと、帯状のLEDは非常に安価であるため仮にまた点灯しなくなったとしても交換しやすいということです。
LEDは、ダイオードで電球のように切れるということは理論的にはないのですが、基盤がダメになったりすることでも今回の様に不点灯になることはよくあります。
最近では、様々なランプに採用され主流になりつつありますので今後このような不具合は多発すると思われます。
メーカーでもアッセンブリー交換以外にも、発光部分のみの交換ができるような対策が必要になるのではないでしょうか?