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故障修理・整備 スズキ

ワゴンR スティングレイ(MH22S)O/Dランプ点滅

ワゴンR スティングレイ(MH22S)のご入庫

ご用命は、”O/D OFFランプが点滅して車がギクシャクする”との事

確かにメーター内のO/D OFFランプが点滅しています。(動画)

このランプは、オートマチックトランスミッションのオーバードライブをOFFしたときに点灯して知らせるランプです。

オーバードライブとは?
4速オートマチックでしたら4速がオーバードライブとなります。要はエンジンの回転よりも増速したギアのことを言います。
OFF にすること4速に入らず3速までの変速になります。

 

通常はO/Dを使わないことを教えるためのランプですが、このランプが点滅した場合はその役割はトランスミッションの故障警告灯へ変わります。

トランスミッションの故障を知らせているので、診断機で何を検出したのか読み出します。

P0962 ライン圧制御ソレノイドの電圧低下を検出しました。

オートマチックトランスミッションは、内部にソレノイドバルブと呼ばれる電磁式の油路切換え弁が付いていてその中でもライン圧と呼ばれる基本になる油圧をコントロールするソレノイドバルブに異常があることを検出したのです。

点検を進めます。

まず、ライン圧ソレノイドは電磁式ですので内部抵抗が正常なのか測定してみます。

ミッションの外側のコネクターから、測定してみると基準の抵抗値が2.6~3.2Ωでなければならないのに対して0.9Ωと半分以下の測定結果となりました。

ソレノイドバルブの異常は間違いありません。

その他にも、コンピュータとソレノイド間の配線に異常が無いことを確認してソレノイドバルブを交換することになりました。

 

オートマチックミッションの内部にソレノイドバルブはありますのでオイルパンを外します。

このように似たようなソレノイドバルブが何個も付いていて油路の切り替えを行い自動変速をする仕組みになっています。

再度、単体でもソレノイドバルブの抵抗値を測定します。

やはり、外部から測定した結果と変わりなく抵抗値がくるっています。

ソレノイドバルブと、内部フィルターを交換します。

走行距離7万kmほどですが、フィルターにもかなりの不純物が付着して汚れていました。

ソレノイドバルブ交換して治りました、と言いたいところでしたがまだO/D OFFランプは点滅しています!

!!!

確かにソレノイドバルブは直したはずですし、配線にも異常はなかったはず!

しかし、治っていないことは事実ですので気を取り直して故障探求を再度始めます。

 

データモニターでライン圧ソレノイドの出力値を見てみると、デューティー出力が常に100%になっています。実際にソレノイド端子に掛かる出力も100%ですのでデーターモニタも間違っていないようです。

ライン圧ソレノイドをコントロールする出力値が出っぱなしになってしまっています。

こうなると、残るは原因はコンピューターしかありません。

コンピューターを交換後、出力値は走行に合わせてリニアに変化するようになり不具合は解消しました。

ソレノイドバルブが壊れたことで、コンピューターが壊れたのか、その逆なのか、または全く別に壊れたのかわかりませんが、今回は2個の部品が壊れていたということになります。

 

故障探求は、一つの不具合箇所を発見するとそこが原因と決めつけてしまうことが多いのですがこのように複数の不具合原因が潜んでいることも時折あります。

初めに修理見積もりを出していても追加が発生してしまうというのはこのような故障の場合に起こります。

故障探求の難解さを、このブログを通して知っていただけたら幸いです。

 

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