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故障修理・整備

ベルト トラブル事例

エンジンはベルトを使い補器類に動力を伝えるのですが、今回はそのトラブル事例を紹介いたします。

ベルト(ドライブベルト)は、エンジンの回転力を、エアコンのコンプレッサーやウォーターポンプ・発電機であるオルタネーターなどに伝えて回すためにあります。

最近のエンジンには小さな山が何山か並んで1本のベルトになっているVリブドベルトと呼ばれるものが主流です。

 

こちらは、ベルト鳴きが酷いので診てもらいたいとの事で入庫した、ワゴンRスティングレイ(MH22 エンジンK6A)です。

スズキのK6Aエンジンは、ベルトが鳴きやすく不具合を訴えていらっしゃることが多いです。

何回か、ベルトの張り直しをしたそうです。

 

ベルトを覗いて点検すると、ベルト背面が半分浮き上がってしまっています。

 

取り外してみるとこの通りベルト自体が裂けてしまっている状態です。

 

左は新品です。
旧品は山が鋭くとがってそれだけすり減ってプーリーが食い込んだ状態になっていたということです。

 

お客様自身、スリップ音が気になって鳴き止めスプレーを吹いていたそうです。

これは、ベルト自体が劣化により硬化した場合などに有効ですがそれはあくまでも一時的にしか効力はありません。

摩耗して弛んだものには全く役には立ちません。

それに、磨耗したベルトを張りなおすとさらにプーリーが食い込んで今回のように裂けてしまいます。

 

 では、交換時期はどれくらいなのでしょう?

ベルトメーカーでは、3万5千km毎を推奨しています。

しかし、これはあくまでも目安でありエンジンの稼働時間・稼働回転数・期間などの使用状況で大きく変わってしまいます。

渋滞に多くはまることが多い走りではエンジンは走行距離に対して多く回る可能性も在りますし、エンジン排気量によっては、多く使用する回転数も異なるので差が発生します。それに年数が経てばゴムですので劣化してしまいます。

ですので、3万5千kmというものを一つの目安にして、あとはプロの確かな目で点検をすることが必要だと思います。

よく、キュルキュル大きな音を立てて走行していらっしゃる方がいますが、音が鳴るということはスリップしているということです。

滑っているので摩耗が正常な時よりさらに促進してしまっている状況です。

走行中にベルトが切れれば走行不能になるのはもとより、エンジンに深刻なダメージを与えることもあります。

定期的な点検を確かな目を持ったプロに行ってもらうようにしてくださいね。

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