ホンダ ライフ(JB1)のご入庫
ご用命は”車から降りたとき前の方から焦げ臭いにおいがする”とのこと
車両を持ち上げ前輪を手で回転させると右車輪だけ大変重くなっていました。写真は左車輪
キャリパーを分解すると錆だらけです。
ピストンも錆で侵食され使用できない状態でしたので新品に交換します。
キャリパー本体の錆を綺麗に落とし新しいシールキットで組みなおします。
キャリパーは、ブレーキを掛けるとピストンを押し出してそのピストンがブレーキパッドを押す仕組みになっています。
ブレーキを放すとわずかにピストンは内側に引き戻されてブレーキパッドが強く引きずらない仕組みになっています。
しかし、今回のように錆でピストンが引き戻されることが出来ずにパッドを押しっぱなしになりブレーキ引きずりとして症状が現れます。
車を降りたときに焦げ臭いにおいがしたというのは、ブレーキパッドが焼けて焦げた匂いだったのです。
早期に気が付いたので大事に至りませんでしたが、ブレーキの引きずりは最悪 フェードやペーパーロックといったブレーキが効かなくなる現象を引き起こします。
定期的なプロの点検やキャリパーオーバーホールで内部の汚れ(錆)を落としたり、シールを弾力のある状態に保っておくことが大変重要です。
10年以上経過していて一度もオーバーホールをしていないお車は要注意です!早急に点検・交換をするようにしてください。