フィアット バルケッタのご入庫
ご用命は ”最近クラッチの切れが悪く、ワイヤーの遊びを詰めてもまだ切れが悪い”との事。
クラッチ板の摩耗であれば急なクラッチミートポイントのずれは起こりません。
このお車の場合、クラッチコントロールはワイヤーを使用していますので点検してみます。
ミッション側は確かにオーナー様が遊びを詰めているようですが、それでもまだクラッチの切れが足りないようです。
ペダル側を確認するとワイヤーの端のゴムがグズグズに崩れてしまっています。ゴムが崩れたためワイヤーの長さが長くなったのと同じなのでクラッチが切れなくなってしまっていました。
ワイヤーの交換が必要ですのでしたが、新品部品は製造終了になってしまっていました!!
現品を加工して修理しようかと考えましたが今回は程度の良い中古品を手に入れることが出来たのでそちらで交換しました。
もちろん、不良部品も今後のことを考えて捨てずに取って置きます。
このように、製造台数の少ない車はこのように部品廃盤が早い時期に行われます。
クラッチのように消耗部品の製造だけは続けてもらいたいものですが、そうはいってもいつかは廃番になることは間違いないので、交換だけでなく修理をして使えるように考えておかないとなりませんね。