BMW 320i(E90)
”ウインカーを出してハンドルを戻してもウインカーが戻らない”
”メーターに何か黄色いランプが点いている”とのことでご入庫
この手のトラブルは結構多発しています。多くは舵角センサーと呼ばれるステアリングがどれだけの角度で切られているかを見ているセンサーの不良です。
診断機でフォルトコードを確認します。
やはり!舵角センサー系統の故障を拾っています。
舵角センサーを取り外します。
この中にセンサーは入っています。
何やら円盤が入っていますが、一部が曇っています。
舵角センサーは、このCDのようなディスクに光学レンズで光を当ててハンドルの角度(舵角)を読み出す仕組みになっています。
しかし、経年劣化でディスク表面に曇りが出てきたりひどい場合ですとディスク自体に細かなクラックが発生します。
当然光学センサーなので曇り・汚れ・亀裂などがあれば正確な位置を読み取ることができなくなります。
以前は部品全体での交換でしたが、今はこのディスクとレンズだけの供給が始まりましたのでだいぶ部品代が節約できるようになりました。(それだけ故障が多発しているということですね(^-^;)
ほこりが付着しないように注意してディスクとレンズを交換します。
元通りに組みつけた後、診断機を使い舵角センサーに角度を覚えさせます。この工程をしないとセンサーと実際の舵角がマッチしませんので正常に作動しません。
最近の車両は、BMWに限らずこのようなシステムを採用していますのでこのような不具合が発生します。
同様の症状が出た方、お気軽にご相談ください。