栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備

ミッションオイル交換の必要性?

 こんにちは増高自動車です。

本日は、車検でご入庫のトヨタ ウィッシュのご入庫です。
S様ありがとう御座います。

走行距離12万kmに達していますのでよく診させていただきます。

車検整備を行い安全に走行できるようにいたしました。

その中で、CVTオイルの交換を提案させていただきました。

ミッションオイルの交換には賛否両論いろいろな意見があります。

たとえば・・・

・オイルは無交換で大丈夫。
・オイル交換するとミッションが壊れる。
・定期的に交換しないといけない。
・距離が伸びた車は交換してはいけない。

このように、さまざまな意見が世間に飛び交っています。
まるで、都市伝説ですね。:*:・( ̄∀ ̄)・:*:  

しかし、私の経験上、ミッションオイル交換はするべきです。

ATにしろCVTにしろ大変な動力伝達をミッションフルードに負担を持たせ動作しています。
オイルにもミッション自体にも当然傷みが発生いたします。

汚れを取り除き、新しいオイルで性能を取り戻すことは大変重要なことです。

それにオイル交換したら壊れてしまうのなら、ミッションのオイル漏れ修理をしたらそれだけでミッションは壊れてしまいますね。(^∇^)

しかし、壊れてしまうという意見にも一理あります。

私は、壊れてしまった経験がありませんせんが、壊れる理屈はわかります。
ミッション内部では大きな動力伝達をするために、金属同士が磨り減って金属粉が発生します、この金属粉が誤ったミッションオイル交換により舞い上がりミッション内部での動作不良(壊れる)を起すと考えられます。

では、どうしたらよいのでしょう?

答えは、理屈を理解したうえで正しい交換方法で行えばよいのです

金属粉が舞い上がりそれが原因で壊れるのであれば、少しでも金属粉を取り除き舞い上がらせなければよいのです。

よくミッションオイル交換に使われるオイルチェンジャーは単に
古いオイルを吸い取る→新しいオイルを注入する。 
を繰り返しながらオイル交換をします。

この方法は、機械任せで施工するので、メカニックにとっては大変楽な方法なのですが、肝心な底に溜まった金属粉などは取り除くことは出来ません。
かえって、古いオイルと新しいオイルが攪拌することで、金属粉を舞い上がらせて結果ミッションに不具合を発生させてしまうんです!!!

私は、単にチェンジャーでの機械任せのオイル交換はせずに、ミッションのオイルパンを取り外し、底にたまった金属粉をしっかり取り除いた上でオイルを交換してまいりました。

私は今までオイル交換によるミッション不具合は一度も経験しておりません。

今回のウィッシュも新車時から12万km走行の間 一度もオイル交換をしていませんでした。
IMG_20150807_132844
オイルパンには磁石が付いていて、金属粉を吸着しているのですが、
このようにビッチリ!! 砂鉄のようにくっついていてオイルパン全体も真っ黒です。

このCVTは、オイルレベルゲージがありませんので、チェンジャーでの交換は元々出来ませんが、仮にチェンジャーでの交換を行っていたら、不具合が発生してしまったかもしれません。

このようにしっかり清掃して金属粉を取り除きます。

ミッションにフィルターが付いていればもちろん交換です。

ミッションオイルの状態によってはフラッシングを実施してミッションに残ったオイルも少しでもきれいにします。

このように、理屈をしっかり理解したうえで、多少手間のかかるやり方ですが、しっかり施工することで、”ミッションが壊れた!”なんてことは回避できます。

もちろん、交換前には
・診断機を使いミッションに不具合が隠れていないか。
・走行テストで、変速等に違和感がないか。
など、確認したうえでの施工することは当然です。
(そもそもミッションが壊れていれば、オイル交換のせいではないですよね。)

当店では、ミッションオイル交換もこのように手間を惜しまず行っています。

ミッションオイル大丈夫かな?なんてお悩みなあなた、ぜひご相談下さい。

 

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

整備の質

以前から時折見かけてはいましたが最近あまりにも多いブレーキドラムの給油方法。 雑すぎる給油が気になって仕方がありません。 ドラムブレーキのドラムを外すとこのようになっています。   写真ではよくわからないかもしれませんがグレー色のモリブデングリスを塗りたくっています。 金属部分同士がこすれる摺動部分に給油が必要なのですが、必要個所以外にもグリスが大量に付着していて、バックプレートなどは全体にわたってグリスが付着しています。   関係のない所にもたくさん付着しています。 グリスの付着具合から当社で ...

続きを見る

ホンダ ステップワゴン(RP3)安全支援システムエラー

ホンダ ステップワゴン(RP3) メーターに警告が次々出てくるとのこと。 警告灯の内容から安全支援システムに絡む故障が起きているようです。 診断機を使用して故障コードを読み出します。 P3000-49 マルチパーパスカメラ内部故障 カメラの内部故障を検出しています。 安全支援システムのカナメであるカメラの故障を検出したため安全支援システムのそれぞれの機能に対する警告灯が次々と出てきたのです。 カメラを交換 新品のカメラを付けなおしただけではこのようなエラーが出てしまいます。 エーミングが終わっていないとい ...

続きを見る

VW ゴルフ7 イグニッションキー回らない

VW ゴルフ7    イグニッションキー回らないとの事で連絡が入りました。 イグニッションキーが回らないことですので、エンジンが掛からないばかりかハンドルを切ることが出来ない、シフトはニュートラルにできない、電動パーキングが解除できない状態ですのでこのような状態での搬送になります。 この故障に関してはゴルフ6のころからよく起きる事象で定番故障になります。 まずはロックユニットアッセンブリーで取り外します。 しかしキーが回らなくなった状態ではここからひと手間掛かります。 それはロックユニットからキ ...

続きを見る

ルノー メガーヌⅣ GT 前方からガタガタ音

メガーヌⅣ GTのご入庫 車両の前のほうからガタガタ何か大きな音がするとのこと。 エンジンルームを開けるとラジエターファンが今にも外れそうなくらいぶれてガタガタしています。 電動ファンのモーター軸がぶれてガタついているのが原因ですので交換で対処する必要があります。 しかしモーター交換までが大変な作業になります。 ここまで外してやっとアクセスすることが出来ます。 電動ファンモーターはシュラウドごとの交換になります。 不具合を起こしたファンモーターはこのように激しいゴロゴロ音とガタが発生していました。 htt ...

続きを見る

ニッサン NV350ディーゼル EGRクーラーバイパスバルブ故障

ニッサン NV350ディーゼルのご入庫 車検でお預かりしましたがエンジンルームを点検すると部品の破損を発見しました。 アクチュエータのロッドがポッキリ折れてしまっています。 これはEGRクーラーに付く部品なのですがバイパスバルブをコントロールするアクチュエーターになります。 樹脂製のロッドなので折れてしまっていますが問題はこの先にあるバイパスバルブです。 完全に固着してしまい動かすことが出来ず、この固着によりロッドが折れてしまっているという不具合です。 当然バルブは作動していませんのでEGRクーラーをコン ...

続きを見る

ルノー トゥインゴⅢ 燃料漏れ

ルノー トゥインゴⅢのご入庫 エンジンオイルのご依頼で作業を進めていましたが何かガソリン臭がするため注意深く観察すると燃料タンク付近にガソリンが漏れた形跡があることを発見しました。 しかしこの車両はサービスホールがフロアに開いていませんのでタンクとフロアの隙間からのぞきますがよく見えません。 この部分にあるのは燃料ポンプですので燃料ポンプ自体に何かが起きて漏れているのは間違いありませんので燃料タンクを降ろします。 やはり燃料ポンプ上面にはガソリンが漏れて乾いた茶色い跡があります。 ポンプを取り外すと吐出口 ...

続きを見る

メルセデスベンツ S300h(W222)         アドブルーシステムエラー

メルセデスベンツS300h(W222) アドブルーの警告灯が出たので、アドブルーを給油したが警告が消えず”エンジン始動不可”の走行距離カウントダウンが進んでくるとの事。 AdBlueとは排気ガス中の窒素酸化物(Nox)低減させる尿素SCRシステムに使用する高品位尿素水のことでAdBlue(アドブルー)の商標名で一般的に知られています。 ディーゼルエンジンは窒素酸化物の排出が多いため排気ガスにアドブルーを噴霧することで排気ガス中の有害物質(Nox)の低減をさせるシステムになります。 仮にアドブルーが無くなっ ...

続きを見る

ルノー ルーテシアⅣ ブレーキからゴーゴーする時がある

ルノー ルーテシア(クリオ)Ⅳ 時々、ブレーキを踏んだ時にゴーとすごい音がする時があるがいつも起きるわけではないとの事でご入庫   走行テストを行うと特に異音は感じられません、そこで強くブレーキを踏み込むと突然大きなゴー音とともにざらざらした感じがブレーキペダルに伝わりました。 明らかにブレーキに異常がありますので点検したところブレーキディスクに擦れた跡があるのを確認できました。 ブレーキパッドの残量が無くなりパッドの裏金(鉄製)がディスクローター(鉄製)と接触したため鉄同士の激しい音が出ました ...

続きを見る

ニッサン NV350 エアコン操作不安定

ニッサン NV350 エアコンの風自体が出たり出なかったりする エアコン操作パネルの風量ダイヤルを回すとエアコンの風が出ないところがあり特に2速あたりが酷く、その時にA/Cスイッチのランプも点いたり消えたりします。 A/Cスイッチも切れるのでコンプレッサーも連動して止まってしまうため冷房が効かなくなってしまいます。 https://masutaka.co.jp/images/VID_20250908_132043.mp4 ブロアスイッチの接触が悪く風が出るときと出ない時があり、その不具合に引っ張られてA/ ...

続きを見る

アルファロメオ155 ディマースイッチ グラグラ

アルファロメオ155 ウインカースイッチがグラグラしてステアリングを切るとカチャカチャ何か引っかかった感じがするとのこと。 コラムカバーを外してみるとディマースイッチ自体が壊れているのではなくスイッチが嵌る部分が割れてしまっています。 この部分はワイパースイッチ・ウインカースイッチ・イグニッションスイッチ・ハンドルロックを一体にする部品なのですが樹脂で出来ているため劣化で割れてしまったようです。 取り外すと粉々に割れてしまっていました。 新品は製造廃止ですので入手は難しいのですが何とか手に入れることで直す ...

続きを見る

-故障修理・整備

© 2025 増高自動車工業有限会社