トヨタ エスティマ(ACR50)

エンジンが掛からないとのご連絡。
状況をよく聞き出すと前日にメーターのところに置いたコーヒーをこぼしてしまいその時は動いていたが、翌日になってエンジンが掛からなくなってご連絡いただいたという経緯でした。

電話で聞く限り勢いよくクランキングはしているようなのでバッテリーではなさそうですし少しだけ初爆があるがエンジン回転に至らないとの事。
お電話ではお手上げなのでロードサービスにて積載搬送してもらうこととなりました。
コーヒーをこぼしたという状況からして嫌な予感しかありません。
診断機を使用して故障コードを読み出すとIDコードユニットに関するエラーを検出していました。
このIDコードとはイモビライザーシステム(盗難防止装置)のことですのでエンジンの掛かり方(掛からない状況)からこのユニットにコーヒーが掛かり壊れてしまった可能性が濃厚です。
問題はこのIDコードボックスは盗難防止装置でどこに設置されているか明確に整備書に記載されていないことと部品箇所がわからなければユニットがどのような状況になっているかもよくわからないということです。

ダッシュボードの奥にあるのですが簡単には分解は出来ません、ダッシュボードを半分分解して部分的に見るとコーヒーをこぼした形跡を辿ると配線を伝わって流れていったのがわかりました。

何とかIDコードユニットのコネクタに触ることが出来ましたが外すことは出来るような位置ではありませんでしたが、コネクターを触り刺激を与えたところエンジンが掛かりました。
刺激を与えたことでエンジン始動できたのでやはりこのユニットに不具合で間違いなさそうです。
このユニットの交換を行いたいと思いましたがユニットの部品代の何倍も工賃が掛かります。
それはこのダッシュボードすべてを取り外すのとその奥にあるエアコンユニットを退かさないとIDコードボックスを交換することが出来ませんので非常に工賃が掛かる作業になります。
お客様にそのことをご説明したうえで作業に取り掛かりました。
ユニットの交換とそこに繋がるコネクターの交換を行ったうえでユニットにキー情報を登録して作業終了しました。



交換作業はダッシュボードを外す作業で秘匿性があるため写真は掲載しませんがとても大掛かりなことになります。
時折、飲み物をこぼしてこのようなトラブルのご依頼を受けますが室内の部品は防水性はありませんので一撃で壊れてしまいますし、飲み物に砂糖が入っているとそれに伴うトラブルも発生します。
なんとなくセンターメーターの前側はフラットな台のようになっているため物を起きたくなるのでしょうが、液体をこぼした場合とんでもない高い代償になってしまいますのでくれぐれも置かないようにして下さい。