栃木県宇都宮市の整備工場
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ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 ルノー

ルノー ルーテシアⅢ(クリオ)エンジン掛からない

ルノー ルーテシアⅢ(クリオ)

エンジンが掛からないとのことで搬送されました。

症状が起きた時のシチュエーションをまとめます。

・マニュアル車でギアを入れたたままでクラッチを踏まずにクランキングをしてしまった。
・その直後からクランキングが出来なくなった。
・ジャンピングをしてもうんともすんとももいわない。
・メーターの表示も作動せず黒いまま

上記状態で搬送されましたので、車両の状況を確認していきます。

・キーを回してもメーターの作動は無くスターターモーターも全く反応していない状態。
・バッテリーの測定値は正常

バッテリーは正常でメーターも起動していないことからイグニッションスイッチもオンしていないことがわかりました。

症状が発生した状況からスターターモーターに与える電源に起因する可能性があります。

電源の上流側を点検しますがこの車両はバッテリーのプラス端子にヒュージブルリンクがありますので点検します。

赤いカバーで隠れています。
 

外すとそこに何か加工した形跡があります。

どうもヒュージブルリンクが切れたところを配線で修復したようです。
その修復した配線が切れてしまっています。

元々のヒュージブルリンクの破断点の下流にはバッテリーのB端子へ行く配線や車両のイグニッションに関係するコネクター配線がありますので起きている不具合症状に関連します。

安全を確保した上で切れたヒュージブルリンクをバイパスさせて結線すると車両は正常に起動するようになりましたので、ヒュージブルリンク部分の断線が原因であることはわかりました。

しかしここをこのような加工を行った経緯がよくわかりません。

元々ヒュージブルリンクにはスローブロータイプのヒューズを使用していて瞬間的な大電流には持ちこたえれるようになっています。

この車両の場合、スターターモーターのB端子にこのヒュージブルリンクがありそこから分岐させてイグニッションなどに電源を供給するようになっています。

今回はギアを入れたままクランキングをしたとの事ですのでスターターモーターに通常よりも大電流が流れたことで加工された配線が切れてしまい電気が流れずに動かなくなったのは間違いありません。

安全を確保した上でバイパスさせても過電流は流れていないようなので新品のヒュージブルリンクに交換します。
※もしスターターモーターに不具合があれば過電流が流れてしまい、せっかくの新品ヒュージブルリンクも切れてしまいます。

交換後は正常に作動をすることを確認して作業終了となりました。

 

ただ、以前そのような加工をされてしまったことには様々な推測をしておかなければいけません。

①もともとのヒュージブルリンクが切れてしまった理由・原因
②切れたヒュージブルリンクを加工した経緯

①スターターモーターが絡むヒューズですので元々大電流が流れます。スターターモーター自体が劣化して負荷が大きくなれば消費電流も大きくなるので切れる可能性は多くなりますしヒュージブルリンクにはそもそも電気が流れづらい要素があるため熱が帯びるため長い間使用することで熱疲労で切れてしまうなんて言うこともあります。

新品のヒュージブルリンクに交換してから不具合は発生しないので、もともとの切れた理由はわかりませんのですべて憶測になってしまいます。

②の加工は取付方法に非常に無理があるのでこのような方法はNGです。

もし何か加工するのであれば同じ定格のヒュージブルリンクをしっかりバイパスさせる方法をとらなければなりません。

いずれにせよ現オーナーはこのような加工をされていたことは知らなかったとの事ですのでこの車両を入手する以前で何かが起きていたのは間違いありません。

スターターモーターに絡むプラス側の電源系統は大電流が流れますので加工をする場合はそれなりの知識を持って対処しなければいけません。

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