VW アルテオン
給油口が開かないとのことで入庫しました。
この車両はフューエルリッドに電磁ロックがかかるようになっているのですが解除できません。
正常な状態はリッドを軽く押すとこのように開くようになっています。
電磁ロックはアクチュエーターで作動させますが、アクチュエーターが悪くうまく作動しないというトラブルは比較的多く、アクチュエーター付近を叩いたりすることで動いてくれることが多いのですかこの車両は全く動く気配がありません。
盗難防止の意味合いもあるので裏からアクセスすることも難しいのですが何とか開けることに成功。
フューエルリッドを開けるとこのようになっています。
フューエルリッドアクチュエーターは四角い先が90度回転しながら伸びたり縮んだりするようになっています。
フューエルリッド側には四角い穴が開いておりここにアクチュエーターの先が入り90度回ることで開かないようにしています。
交換自体は給油口のカバー全体を引っ張り出せればアクチュエーター自体の交換は容易です。
アクチュエーター自体はこのような形になっています。
車両のロックが解除されているときはプッシュするとシャフトが90度回転しながら伸びるようになっています。
車両がロックされているときはプッシュすること自体が出来ずシャフトが出ない(90度回転しない)ためフューエルリッドに四角い部分が引っかかり開かないようになっています。
今回はアクチュエーター内部で通電されているにもかかわらず解除できなくなったことが原因です。
こちらのお客様の場合、何の前触れもなく突然作動しなくなったためガソリンスタンドであわてたそうですが、まだ燃料が残っている状態だったため当店に自走で来ることが出来ました。
よく”開かなかったが何かの拍子で開いた”など前触れのようなことが起きるのですがそのような症状が少しでも現れた場合は完全に壊れる前に診てもらうようにして下さい。
輸入車はいろいろな意味で燃料を空になるまで乗ってはいけないなどと言われて気ましたが今回もそのような一例になると思います。